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万能鶏むねスープを使ったすりながしベースの3つのスープレシピ。

慢性的な疲れには鶏むね肉に含まれたイミダペプチドが効果的。応用自在の鶏むねスープをベースに旬の野菜とあわせてかんたん免疫力アップレシピ。

撮影・岩本慶三 文・一澤ひらり

すりながしベース

【鶏むねスープ500ml】

なめらかな口当たりととろみの持つ保温力。 これこそ冬のごちそう。

なめらかな口当たりととろみの持つ保温力。
これこそ冬のごちそう。

万能鶏むねスープを使ったすりながしベースの3つのスープレシピ。

1.かぶのすりおろしスープ

[効果 → 胃もたれ 便秘]

一口飲んで思わず安堵のため息が。かぶは胃腸に優しいうえに、葉にはβ-カロテンをはじめビタミンC、E、カルシウム、鉄などのミネラルなどが豊富なので、葉を一緒に摂ると効果的です。

【材料】(2人分)
かぶ 3株(180g)
かぶの葉 1株分(25g)
とろろ昆布  2g
しょうが(すりおろし) 1片(6g)
白みそ  小さじ2
しょうゆ  小さじ2
鶏むねスープ(※作り方は画面下に掲載) 500ml

【作り方】
1.
かぶはすりおろす。かぶの葉は1cm幅に刻む。
2.鍋に鶏むねスープを入れて中火で温める。沸騰寸前で弱火にし、かぶのすりおろし、しょうが、かぶの葉を加え、みそとしょうゆで味をつける。
3.器に注ぎ入れ、とろろ昆布をのせる。

2.ごぼうと干ししいたけのすりながしスープ

[効果 → 風邪 便秘]

ごぼうは不溶性と水溶性の2種類の食物繊維を含み、油と一緒に摂ると便秘に効果的。長芋にはムチンという栄養素が含まれており、胃の粘膜を守り、たんぱく質の消化吸収を促進します。

【材料】(2人分)
ごぼう  100g
干ししいたけ 2個
長芋   長さ4cm(80g)
しょうゆ  大さじ1
みりん  小さじ1
青のり  適宜
ごま油  小さじ2
鶏むねスープ(※作り方は画面下に掲載) 500ml

【作り方】
1.
ごぼうは削ぎ切りする。長芋はすりおろす。
2.耐熱ボウルに鶏むねスープと干ししいたけを入れて、ラップをし、電子レンジ600Wで2分半~3分温める。戻したしいたけの軸は薄切りに、カサは半分に切る。
3.鍋にごま油をひき、ごぼうを中火で炒める。ごぼうがしんなりとしたら、2のスープを入れ、しょうゆとみりんで味をつける。
4.器に盛り、長芋を流し入れ青のりをふりかける。

3.豚肉と水菜のハリハリおろしスープ

[効果 → 胃もたれ 美肌]

水菜と大根おろしでさっぱりと豚バラ肉が食べられます。水菜にはビタミンEが含まれ、コレステロールの低下を促す働きが。大根おろしはでんぷんの消化を助け胃もたれや胸やけを予防します。

【材料】(2人分)
豚バラ肉  80g
水菜  1/2束(25g)
大根  長さ3cm(100g)
ゆずこしょう  小さじ1/2
ポン酢  大さじ1
いりごま(白)  小さじ2
鶏むねスープ(※作り方は画面下に掲載) 500ml

【作り方】
1.
豚バラ肉、水菜は4cm幅に切る。大根はすりおろす。
2.鍋に鶏むねスープを入れて中火で温める。沸騰寸前で弱火にし、豚肉を1枚ずつ入れて、アクが出てきたらすくう。
3.2に水菜とポン酢を入れてサッと火を通す。ゆずこしょうを溶かし入れる。
4.器に盛り、1の大根おろしをのせて、いりごまをふりかける。

このひと手間に美味は宿る。応用自在、鶏むねスープの作り方。

【材料】4人分 できあがり約1,000ml

鶏むね肉2枚(約500g)
鶏むね肉2枚(約500g)
(左上)昆布(だし用)1枚(10g) (右上)しょうが2片(12g)(下)青ねぎ2本分
(左上)昆布(だし用)1枚(10g) (右上)しょうが2片(12g)(下)青ねぎ2本分
水1,100ml
水1,100ml
鶏むね肉2枚(約500g)
(左上)昆布(だし用)1枚(10g) (右上)しょうが2片(12g)(下)青ねぎ2本分
水1,100ml

【作り方】

1.筋を切り、肉のパサパサ感をなくすため、鶏むね肉の表面をフォークで数カ所突き刺す。
1.筋を切り、肉のパサパサ感をなくすため、鶏むね肉の表面をフォークで数カ所突き刺す。
2.鍋に水、昆布、皮ごと薄切りにしたしょうが、ねぎの青い部分を入れて、弱火で温める。
2.鍋に水、昆布、皮ごと薄切りにしたしょうが、ねぎの青い部分を入れて、弱火で温める。
3.沸騰直前に昆布を取り出す。煮立てるとねばり成分が溶け出し風味を損なうので要注意。
3.沸騰直前に昆布を取り出す。煮立てるとねばり成分が溶け出し風味を損なうので要注意。
4.鶏むね肉を鍋に入れる。2枚入れると温度が下がるので、中火で沸騰寸前まで煮立てる。
4.鶏むね肉を鍋に入れる。2枚入れると温度が下がるので、中火で沸騰寸前まで煮立てる。
5.優しくグラグラ煮立ってきたら、その状態で3分ほど煮る。グツグツ煮込まないこと。
5.優しくグラグラ煮立ってきたら、その状態で3分ほど煮る。グツグツ煮込まないこと。
6.アクが出てきたら、その都度すくう。火の入れ過ぎはパサつきの原因になるので厳禁。
6.アクが出てきたら、その都度すくう。火の入れ過ぎはパサつきの原因になるので厳禁。
7.3分ほど煮たら、火を止める。3でいったん取り出した昆布を再度、鍋に戻し入れる。
7.3分ほど煮たら、火を止める。3でいったん取り出した昆布を再度、鍋に戻し入れる。
8.鶏むね肉の上に昆布をのせ、フタをして粗熱が取れるまでそのまま冷ます。
8.鶏むね肉の上に昆布をのせ、フタをして粗熱が取れるまでそのまま冷ます。
【できあがり】9.粗熱が取れたら、鶏むね肉、昆布と香味野菜を取り出せば、万能鶏むねスープの完成。
【できあがり】9.粗熱が取れたら、鶏むね肉、昆布と香味野菜を取り出せば、万能鶏むねスープの完成。
【保存】10.フリーザーバッグなどに小分けして冷凍庫で保存すれば、約1カ月間保存できる。
【保存】10.フリーザーバッグなどに小分けして冷凍庫で保存すれば、約1カ月間保存できる。
1.筋を切り、肉のパサパサ感をなくすため、鶏むね肉の表面をフォークで数カ所突き刺す。
2.鍋に水、昆布、皮ごと薄切りにしたしょうが、ねぎの青い部分を入れて、弱火で温める。
3.沸騰直前に昆布を取り出す。煮立てるとねばり成分が溶け出し風味を損なうので要注意。
4.鶏むね肉を鍋に入れる。2枚入れると温度が下がるので、中火で沸騰寸前まで煮立てる。
5.優しくグラグラ煮立ってきたら、その状態で3分ほど煮る。グツグツ煮込まないこと。
6.アクが出てきたら、その都度すくう。火の入れ過ぎはパサつきの原因になるので厳禁。
7.3分ほど煮たら、火を止める。3でいったん取り出した昆布を再度、鍋に戻し入れる。
8.鶏むね肉の上に昆布をのせ、フタをして粗熱が取れるまでそのまま冷ます。
【できあがり】9.粗熱が取れたら、鶏むね肉、昆布と香味野菜を取り出せば、万能鶏むねスープの完成。
【保存】10.フリーザーバッグなどに小分けして冷凍庫で保存すれば、約1カ月間保存できる。
  • エダジュン

    料理制作

    エダジュン さん

    パクチー料理研究家、管理栄養士

    東京・品川区生まれ。大学卒業後、スープ専門店の店長を5年間、スープ専門店の本部で商品の物流・購買の仕事に携わったのち、2013年に料理研究家として独立。著書に『野菜たっぷり具だくさんの主役スープ150』(誠文堂新光社)、『鍋の素ー極旨・鍋スープの作り方 バリエーションは無限大!』(PARCO出版)など多数。
    https://edajun.com

『Dr.クロワッサン 重だるいがすっきり!万能鶏むねスープ』(2019年2月5日発行)より。

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