くらし

【山田ルイ53世のお悩み相談】5歳の娘が困った主張をします。

お笑いコンビ髭男爵のツッコミ担当で、作家としても活動中の山田ルイ53世さんが読者のお悩みに答える連載。今回は「大人になりたくない」と主張する5歳の娘のお母さんからの相談です。
  • 撮影・中島慶子

<お悩み>

はじめまして。いつも山田さんの回答を楽しみにしております。
さて、私には5歳になる娘がいるのですが最近口を開く度に「大人になりたくない」と言って周囲を困らせています。最大の理由は「お金を払わないといけないから」だそうです。多分その背景にはいよいよ来年に迫った小学校への入学で「お勉強をしないといけない」長じては「働かないといけない」ことへの忌避感があると思います。

「自分で働いて手に入れたお金ならなんの気兼ねもなく自由に使えるけど、毎回相手からお金を引き出す為に気を遣わないといけない方が大変だよ」とか「相手が気持ちよくお金を出してあげられるようなテクニックを持ってないんだからやっぱりお勉強しなきゃいけないんじゃない?」などと諭していますがあまり効果は無いようです。山田さんならどういう言葉を掛けますか?
どうぞ宜しくお願いします

(小倉あずき(娘はこしあん派)/女性/専門商社で事務をしている30代の時短勤務の会社員です。保育園の娘がひとりいます。)

山田ルイ53世さんの回答

「大人になりたくない」という5歳の娘さんに手を焼く小倉あずきさん。
以前、長女(現在小2)に、
「なんでべんきょうしないとダメなの?」
と尋ねられ、
「勉強でもしてないと人生暇だよ?」
と、身も蓋もない返しをしてしまった筆者に、的確な答えを導き出せるのか甚だ疑問ですが、それはさておき。
“口を開くたびに”……とは、勉強すること働くことについて余程嫌なイメージを持ってしまっているのでしょう。
小さな子供の情報源は、テレビか“こどもちゃれんじ”か親くらいのもの。
ひょっとすると、相談者は外食や宅配便の代引きなど、何かの支払いの度、
「くぅぅぅ……お金~……」
と苦悶の表情でも浮かべているのかもしれません。

「毎回相手からお金を引き出す為に気を遣わないといけないから大変だよ」、「相手が気持ちよくお金を出してあげられるようなテクニックを持ってないんだから……」というのは、なかなか実践的(?)、かつ、個性的なアドバイス。
とは言え、5歳の子供には少々早い。
いや、別に悪いとも思いませんし、筆者は面白く拝読しましたが、
「わかったママ!そっちのうでをみがくよ!」
と瞳を輝かされても、それはそれで困りもの。

所詮は5歳児の言うことです。
ここは、
「ふ~ん……」
と聞き流しておいても問題ないと思われます。
最大の味方は時間。
放っておいても、否応なしに娘さんは成長し、それなりに勉強し、就職もするでしょう。
万が一、そうならなかった時こそ、例の“テクニック”の出番。
どうか伝授してあげて下さい。

山田ルイ53世

山田ルイ53世

お笑いコンビ、髭男爵のツッコミ担当

本名、山田順三。幼い頃から秀才で兵庫県の名門中学に進学するも、引きこもりとなり、大検合格を経て愛媛大学に進学。その後中退し、芸人へ。著書に『ヒキコモリ漂流記』(マガジンハウス)、『一発屋芸人列伝』(新潮社)、『一発屋芸人の不本意な日常』(朝日新聞出版)、近著に『パパが貴族』(双葉社)。
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