「どうしたものでしょうか?」と言われましても、これは今のご時世、世間に血祭りに上げられそうな案件。
唯一の救いは、ダメ親父さんが芸能人ではないということくらいです。
いずれにせよ、著名人であろうがなかろうが、他人様のご家庭の事情、ましてやこの手の秘め事にとやかく口を出すのは憚られます。
只一つ。
「情があるので、別れた後の奥様のことが心配だ」と仰っている点は引っ掛かる。
いや、本心からの言葉だとは思いますが、だとしてもやはり“偽善”に映るのではないでしょうか。
大体、“泣く泣く20年前に別れた”だの、“互いに忘れられなかった”だの、“彼女も本気”だのは、残される人達には関係のないこと。
貴方とその女性側から見た物語、素敵な恋の経緯は、この際脇に置いておくのが良いでしょう。
何故なら、今の奥様との離婚、その後件の彼女との再婚が叶った場合、奥様やお子さん達に与える心理的、経済的ダメージは「軽いモラハラ」以上のものになるだろうことは、想像に難くないからです。
いえ、
「だからやめておけ!」
ということではありません。
繰り返しますが、筆者がとやかく言う筋合いの話ではない。
もっと言うなら、所詮は、男と女のこと。
良いも悪いも無いのでしょう。
しかし、「心配だ」などと口にする以上、少なくとも離婚後の金銭的苦労はさせない、たとえ相談者とお相手の新生活が窮することになっても、万全のサポートをする……くらいのことを請け合って欲しいものです。
お子さん達は、これから大学へ進学するかもしれない。
文面からは窺い知れませんが、もし奥様が親権をとるのなら、パートだけでは色々心許ないでしょう。
もしそこまでのことは出来ない、確約など無理というのであれば、いくら「情がある」などと上から目線で心配してみたところで、所詮は相談者ご自身の罪悪感、その匂いを消す消臭剤に過ぎない。
失礼は承知ですが、そんな風に思います。
お幸せに。