’21年の開運スポットはどこ?運気を上げるコツは?【小野十傳さん・辛酸なめ子さん対談】
撮影・黒川ひろみ 文・一澤ひらり イラストレーション・辛酸なめ子
人の少ない 午前中に参拝。
神社の参拝は午前10時ぐらいまでをめどに行く。参拝者もまばらな境内には朝の清澄な気が満ちて、深呼吸すれば体の隅々まで行き渡る。ただ、どんなに良い気が降りてくる神社であっても、人で混雑していると気が乱れる。なるべく人がいない午前中に参拝したい。
上総國一之宮 玉前神社(たまきじんじゃ)
房総半島九十九里浜の最南端に鎮座し、東京から見て最大の吉方位にある。御祭神は神武天皇の母、玉依姫命(たまよりひめのみこと)。母性を守護するので、子授け、安産、子育てなどに御利益がある。社殿は黒漆塗りの権現造りという珍しい建築様式。
武蔵一宮 氷川神社(ひかわじんじゃ)
2400年以上の歴史を持ち、280社におよぶ氷川神社の総本社。参道は2kmにわたってケヤキ並木が続き、境内は3万坪もある水と緑豊かな聖地。御祭神は須佐之男命(すさのおのみこと)、稲田姫命(いなだひめのみこと)の夫婦神と御子神の大己貴命(おおなむちのみこと)が祀られている。
新潟 白山神社(はくさんじんじゃ)
「白山さま」と呼ばれ、新潟総鎮守として崇敬を集める古社。御祭神の菊理媛大神(くくりひめのおおかみ)が伊邪那岐命(いざなきのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)の夫婦げんかの仲を取り持ったことで、縁結びの神様として知られる。子宝、家内安全、商売繁盛などにも御利益がある。
奇門遁甲(きもんとんこう)
古代中国で発祥した占術・方位術で、方位で吉凶を見定めて開運に導く。二十四節気や干支から算出される遁甲局数を基にして遁甲盤を作成し、願望成就をもたらす吉方位を割り出す(上図は赤のマスが吉方位)。旅行、引っ越しなど様々な用途に合わせて活用できる。中国では兵法の奥義ともされ、諸葛孔明も駆使したといわれている。
暖色を感じる。
2020年の干支は「庚子(かのえね)」で、小野さんによれば気持ちが冷たく固まりがちで、この傾向は’21年の「辛丑」にも引き続いていくという。それを打破するには暖かい色を身近に感じていること。山茶花や椿など暖色の花々を愛でるのもいいが、最たるものは火。左のマッチは、開運+マッチで〝ウンチ〟と名付けた、小野さん作のもの。