くらし

’21年の開運スポットはどこ?運気を上げるコツは?【小野十傳さん・辛酸なめ子さん対談】

神社を筆頭に、自分の気を上げてくれる場を考える。詣でるタイミングや所作、専門家に教わる効果的な方法は?
  • 撮影・黒川ひろみ 文・一澤ひらり イラストレーション・辛酸なめ子
(左)辛酸なめ子さん 漫画家、コラムニスト (右)小野十傳さん 天文占術研究家

新しい年こそコロナ禍と決別して、心機一転、明るく迎えたい! けれど、どこへ行けば運気は上がるのか? 天文占術研究家の小野十傳さんに、コラムニストの辛酸なめ子さんが開運スポットや運気を上げるコツを聞きました。

辛酸なめ子さん(以下、辛酸) 誰もが厄除けしたくなるような重苦しい一年でしたが、新年に参拝したいおすすめの神社はありますか?

小野十傳さん(以下、小野) 神奈川県の寒川(さむかわ)神社はいいですよ。あらゆる災いを取り除く「八方除はっぽうよけ」で知られる神社で、ご祈祷をしてもらうとより開運に導かれます。3,000円からお祓いをしてもらえて、御本殿奥の神域である「神嶽山神苑(かんたけやましんえん)」も入苑できるんです。

辛酸 災厄から身を守ってくれるだけでなく、おトク感もありますね。

小野 寒川神社へ行くなら関東屈指のパワースポット、千葉県の玉前神社とセットで行くと、運気はさらにアップします。玉前神社を東の起点として、寒川神社、富士山頂、琵琶湖の竹生(ちくぶ)島、元伊勢内宮の皇大(こうたい)神社、大山の大神山(おおがみやま)神社、出雲大社が一直線に並ぶんです。

辛酸 「レイライン」と呼ばれる不思議な直線ですね。霊力を感じます。

小野 あるいは氷川信仰の総本社、埼玉県の武蔵一宮 氷川(ひかわ)神社。境内が広大で清々しく、歩くだけで良い気が入ってきます。

辛酸 私は埼玉に住んでいたことがあるので、氷川神社にはお参りしてました。本当に緑豊かで気持ちいい所です。

小野 僕は、最初に少し離れた氷川女體(にょたい)神社にお参りしてから、氷川神社に詣でるようにしています。

辛酸 もうちょっと足を延ばすとしたらどこの神社がよいですか?

小野 鎮守の森があってこそ神社には気が集まります。街中だとどうしても気が薄れてしまうんですよね。でも、街中にあっても良い気を感じられるのは、新潟市にある白山神社ですね。

辛酸 それはぜひ行ってみたいです。ところで初詣って大混雑しますけど、コロナで躊躇してしまうんですよね。

小野 神社は風水の条件が整った場所にあるので、神聖な気が降りてきます。ただ混雑すると気が乱れてしまうから、初詣や三が日にはこだわらないほうがいい。むしろ初詣で重視するべきは、新月になる旧暦の1月1日(立春の頃)。僕はこの日に参拝に行きます。

「運気を上げるには、 元日や三が日よりも、 旧暦の1月1日ですね。」

辛酸 神社でのお参りで気をつけることはありますか?

小野 日の出から午前10時ぐらいまでは新鮮な気が入ってきます。この時間帯なら人もまばらで気も乱れません。

辛酸 つまり、午前早めに参拝するのがベストなんですね。

小野 そして鳥居から境内に入る前に、自分の中の悪い気を吐き出すイメージで、思いきり息を吐いてください。そうすれば境内の清らかな気を吸い込こむことができます。

辛酸 まずスッキリした心身にして、境内を歩くことが大事だと。

小野 境内のどこに一番気が集まるかというと、お賽銭箱の10〜20m手前のあたり。神社によっては地面に○とか△の印がついていることもあるし、なければ両横に石灯籠などがあるのでそれを目安に。そこで気功の鶴のポーズのように片方の足で立ち、両手を広げ、気が頭上から入ってくるようにイメージしてみてください。集中できます。

辛酸 人のいない時にやらないと怪しまれそうだけど、やってみます(笑)。

小野 静かな朝が狙い目ですね。お賽銭は硬貨がいいという考え方もあります。チャリンという音の響きが気を開くので。鈴があればカランカランと鳴らす。柏手(かしわで)はよく響くように打つ。僕はいい音が出るまでやってます(笑)。

辛酸 音が気を開くなんて知りませんでした。柏手もきれいに音が響くように心がけます。

小野 大切なのは、お参りしたら最低15分は境内にいること。良い気が体の隅々まで行き渡ります。

辛酸 参拝してすぐに帰っちゃダメなんですね。方位はどうですか?

小野 僕は奇門遁甲という方位術で調べますが、新年1月は自分の家から西の方位にある神社へ行くと、病気を防ぎ、恋愛運が上がります。夫婦でお参りすれば夫婦仲が良くなりますよ。遠ければ遠いほうがいい。一方、生き方をガラッと変えたいなら、南東の方位の神社にお参りしましょう。ただしこれは新しい出発の方位なので、今が順調なら行かないほうがいいですね。

辛酸 新年のラッキーアイテムって、どんなものがありますか?

小野 2021年の干支は「辛丑(かのとうし)」。十干(じっかん)が辛、十二支(じゅうにし)が丑ですが、冬の星空に向かってオオカミが遠吠えをしているような、冷え切った感じがあります。だから暖かい色、暖かい飲み物といった暖かいものが大切になるんです。でもつらいことが多かっただけ、大きな希望がきざす年になりますよ。

辛酸 それを聞いて安心しました。洋服も暖色系がいいですか?

小野 気持ちが厳しくなりがちなので、洋服とかお化粧とか、見た目だけでも明るい色にするといいですね。それと、最初に「あ」の母音で始まる店もおすすめです。「あ」の母音は包み込んで、おおらかな気持ちにさせてくれます。

辛酸 「あかさたなはまやらわ」で始まる店名がポイントなんですね。

小野 最後に、東京で自分のよどんだ気を浄化できるパワースポットといえば皇居です。皇居東御苑は旧江戸城を散策できますが、あそこの石垣にはとてもいい石が使われているので、邪気が吸われます。強いパワーがあります。

辛酸 私も皇居東御苑に行ったことがあります。無料だし、入園票をもらって出る時に返すだけ。あの広い空と自然を満喫できるのは都会の贅沢ですね。暗い気分になりがちな一年でしたけどなんだか希望が湧いてきました。’21年はどうか良い年になりますように!

「お賽銭のチャリンとか、 柏手とか、音の響きが 気を開くとは驚きです。」
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