貫入や粉引などの陶器は、使い始めにでんぷん質で土の目を塞ぐ「目止め」が必要な場合が。
「米のとぎ汁を入れた鍋でうつわを煮るという作業です。土鍋も同様にし、最後に返して底面を完全に乾かすことが大切」
陶器の使い始めには、「色移り」も気をつけたいことのひとつ。
「以前、粉引にいきなりトムヤムクンを入れてシミになったことが。今は使いながらしばらく様子を見るようにしています」
木製のうつわはおろし立ての際、においが気になることも。
「ウレタン塗装や漆塗りは風通しのよい場所に数日おく、また、使い始めにぬるま湯にくぐらせるとにおいも気にならず、汚れも染み込みにくくなります」