素敵なうつわが買える東京のお店を、イチオシの商品とともに紹介します。
撮影・MEGUMI、ツジモトケイスケ 文・長谷川未緒
品の良いうつわで、組み合わせの楽しみを。【銀座日々】
店名には、日々の生活に潤いを、という願いが込められている『銀座日々(ぎんざにちにち)』。店内中央に置かれたテーブルは、樹齢1000年近い奈良の春日大社の杉の木で作られたもの。この上に、どんな食卓にもバランスよく並べられる、清潔感があって上品なうつわが揃っている。
「日本のうつわは洋食器のようにフルラインで揃える必要はないので取り合わせの美を楽しんでほしいです」(店主・根本美恵子さん)
手仕事が感じられる素朴で温かみのあるうつわ。【H.works】
東京・立川の畑に隣接する住宅の1階に店を構える『H.works(エイチワークス)』。店名のHはhand(手)から取ったそう。
「流行に左右されず自分が作りたいものを作っている作家さんのものを扱いたい」という店主の園部由貴さんが紹介するのは、作り手の創意に満ちた品々で、独学で焼き物を学んだという作家のものも。
どんな料理に合わせるか、店主と相談しながら選ぶのもいい。
世界のバザールから選ばれたうつわを、旅する気分で。【グランピエ】
1971年にスペインの陶器販売から始まった『グランピエ』。スペインのさまざまな地域のものから、ルーマニア、アフガニスタン、イラン、インドなど、世界のうつわが揃っている。
「現地で買い付けてきたものと、サイズなどを日本の食卓に合わせオリジナルで作っているものと、半々です」と店長の前田慎司さん。
各地の文化や使い方、製作のエピソードなど、うつわの背景も聞けて、旅先のような楽しさがある。
コーディネートの幅が広がる料理が映えるうつわが並ぶ。【千鳥】
『千鳥(ちどり)』の店主は、料理の仕事からうつわの道に入った柳田栄萬さん。見ただけで盛ったときの様子が想像できるというだけあり、料理の映える、使い込むほどに良さが増すうつわが揃っている。
「日本人はさまざまな料理を食卓に並べるので、いろいろなうつわが必要です。食べることは毎日のことですから、うつわを通じて気持ちのいい時間にしたいですね」
若手作家の発掘にも力を入れているので、個展も注目したい。
※この号で掲載したうつわは、作家ものなど、雑誌発売時に店舗に同じものの在庫がない場合もあります。ご了承ください。※営業時間等は変更になる場合があります。
『クロワッサン』1032号より
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