障害の有無は関係ない。結局は子ども一人ひとりの個性。
これまでほとんど常に一緒に過ごしてきた金子さん親子。今後は少し離れる時間を持つことも計画中だという。
「水泳専門の専属コーチをお願いし、状況によっては海外留学も考えています。様々な経験がカイトをさらに成長させてくれるはずですから」
カイトさんと金子さん、そして2人の関係は、日々進化しているのだ。
「カイトやカイトの弟を育ててきて実感したのは、障害のあるなしにかかわらず、結局は子ども一人ひとりの個性を受け入れ、その子から湧き出る意欲を育てることが大事だということ。でも私がそう思えるようになったのは、カイトがダウン症だったからかもしれないですね。カイトには幸せになるヒントをたくさんもらっています。そして毎日、この子の優しさに癒やされているんです」
時とともに形は少しずつ変わっても、二人三脚で歩んでいく。次の大きな目標である世界大会まで、親子の物語はまだまだ続く。