季節に合わせて、食べたいものをシンプルに味わう日々。【重信初江さんの家ごはんと家時間】
自宅で撮影なども行っているため家にいることには慣れているけれど、ウイルスに対する恐怖感や、外に出られないという閉塞感が常にあったという重信初江さん。とはいえ家ごもり期間のお料理写真は、かくも充実!
「一人暮らしですが買い物の回数減のために、ちょっとした作り置きは常にしていました。またハンバーグや肉じゃがを作る際は、材料を多めに準備して半分を冷凍するなど、素材と手間の無駄がないよう心がけました。ハンバーグを崩してラタトゥイユと合わせてパスタのソースにしたりすると、野菜もたくさん摂れておすすめですよ」
買い支え、も意識的に行った。
「山菜のシーズンだったので地方の山菜や、レストランに売れなくなって困っているという牧場のお肉などの取り寄せなどもして、外食をしない分、おいしい素材に投資しました」
野菜の旬を楽しみたいから、夏の定番ズッキーニのサラダ。
初夏〜夏によく作るサラダ、今年も何度も作っています。ピーラーでズッキーニを削ってドレッシングで和えるだけですが生の食感がいいんです。写真はモッツァレラと紫蘇を混ぜました。しらすやバジルを合わせても美味。
トマトとツナの冷たい麺は、重信家の暑い季節の大定番。
夏に作るナンバーワン麺といえばこちら。刻んだトマトとノンオイルツナを缶汁ごと、オリーブオイル、塩、こしょうを合わせて冷蔵庫でマリネしておきます。それを茹でたそうめんと和えるだけ。ルッコラなどをのせても。
初夏になると出回る新生姜。しばらく味わえるよう保存。
新生姜は大ぶりに切って保存容器に。水と酢は1:1で、塩と砂糖を加えて煮立てた熱い液をそこに注ぐだけ。一晩置けばおいしいピクルスが出来上がります。漬け汁をご飯に混ぜればすし飯がすぐに作れて便利ですよ。
豆アジの南蛮漬けは、 新生姜ピクルスの展開料理。
豆アジを見つけたこの日は、片栗粉をはたいて丸ごとから揚げに。千切りにした新生姜のピクルスと漬け汁、醤油と蜂蜜で味を調えた液に漬けておけば、南蛮漬けも手間なし。保存食は食卓を大いに助けてくれるのです。
野菜はまとめてストック、半調理が活躍します。
何回も買い物に行くのを避けるため、この期間は作り置きも。ゴーヤーや玉ねぎはスライスして塩や酢に漬けて。ラタトゥイユなど野菜のトマト煮もあると重宝。果物もすぐ使える状態で保存など、展開の余地を持たせました。
普段は作らないものに挑戦、 スコーンなど焼いてみました。
普段から家で仕事をしているのでさほど日常と変わらない日々ではありましたが、変化がひとつ。いつもは全く作らないパンやお菓子を作りたい気持ちに後押しされ、バナナケーキやスコーンを焼いちゃいました!
『クロワッサン』1025号より
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