なみださんこんにちは。
なんだか不思議なお手紙。まずは情報を少し整理させてください。
なみださんが働くお店には店長となみださんの2人が働いているんですね。
そして店長はなみださんの後継だそうなので、店長がなみださんより後にそのお店にやってこられたんですね。
さらに後半“私が店長のときは”という言葉が出てくるので、現店長がやってくるまでもしかすると一時的に、なみださんが店長を務めていらっしゃったのでしょう。また、もっとよく読むと、“伝票を入れる箱は前の店長が使っていた”という記述があり、ここで登場する“前の店長”はおそらくなみださんのことではないと思われるので、まとめると、前の店長がいなくなり、代わりになみださんが店長になって、その後現店長がやってきて今に至る、ということですね?
お手紙を拝見する限り、現店長は相当に動物的な感覚の強い方のようにお見受けします。前の店長が使っていたものを気持ちが悪いと言ってゴミにしてしまうのは、前の店長の存在を感じさせるものが自分の縄張りにあることが少しも許せないのでしょう。自分の立場を確固たるものにするために、前の店長の存在を匂わせるすべてのものを、店から極力排除してしまいたいのでしょう。
で、そう考えると、出たゴミをなみださんに捨てさせる理由も自ずと見えてくるようです。何しろ現店長にとっては、なみださんの存在そのものが自分の立場を脅かす“前の店長”にほかなりません。本音では、なみださん自身を店から排除してしまいたい、ゴミに出しちゃいたいと思っている。だからしつこくなみださん自身にゴミ捨て場に行かせるのではないでしょうか。
……と、いただいたお手紙の雰囲気からつい謎解きっぽく展開してしまいましたが、この現店長のようなタイプにはなるべく早めに「私はあなたの立場を脅かしませんよ」という態度を示すのが一番です。誰が偉いのか分からせたいという気持ちで下っ端の仕事を作ろうとしているわけですから、「自分が店長をやるのは負担だったので、来てもらって本当によかった」とでも言って、なみださんに店長になる気がない意志を伝えていれば、そのうちゴミも自分で捨てに行くようになるのではないでしょうか。縄張りで王様ごっこしたいのならどうぞご自由に、というスタンスでいるのが得策かと思われます。
(仮にもし店長の座を奪還したいということであれば、また別途お手紙、お待ちしております)