家族で観て!映画『50年後のボクたちは』は14歳の青春物語。【エディターのおうち時間】
文・クロワッサンオンライン
最高の夏が一生の思い出になる!
主人公のマイクとその唯一の友達チックは学校のクラスメイト。二人にはクラスのマドンナ・タチアナの誕生日パーティーに呼ばれなかったという共通点があります。
学校ではつまはじき、両親はそれぞれ理由をつけて家を出て行ってしまい、夏休みなのにステイホームでひとりぼっち。そんな中、チックが家を訪ねてきてオンボロ車で旅に出ることになります。
リチャードクレイマンの『渚のアデリーヌ』をBGMに車は進む(最高!)。
トラブルに巻き込まれたり、人の優しさに触れたり、めちゃくちゃかわいい女の子・イザと出会ったり、とにかく見所の多い映画です。
旅のシーンだけでなく、マイクとお母さんがふれあうシーンにも注目してほしい。最低限の言葉で通じ合っている二人の関係性。マイクのパーソナリティをあぶりだしています。
暗さもある映画なのですが、観た人によって感じ方は変わりそうな映画。
私はもう、おとなしいマイクが珍しく自分から行動に出る“あるシーン”で強く引き込まれました……。一つの出来事がその後の人生に大きく変えることってあるよな、と。それに代償が伴なったとしても。
監督を務めるのはファティ・アキン。30代で世界三大映画祭の主要部門での受賞歴を誇るドイツの名匠です。力の抜けた佇まいで独特な雰囲気をまとっているので、よければ画像検索してみてください(笑)。
やまごや
『クロワッサン オンライン』エディター。年に数回の旅行が生きがい。普段は部屋にいることが多いので部屋を快適にしてくれるアイテムを集め中。今年の目標は体を鍛えて腕を2倍の太さにすること。
広告