インスタで83万人以上がフォロー、bonponさんのデジタル生活とその歴史。
撮影・黒川ひろみ
bonponさんの場合
【bonpon511】インスタグラムフォロワー/83.4万人
ネットを通じ、現実の世界もまた広がりました。(ponさん)
夫婦二人だけの生活で声をかけられるのはうれしい。(bonさん)
ponさん(以下、p) 次女にすすめられて軽い気持ちでインスタを始めたんです。こんなに注目してもらえるとは思っていなくて、まさに青天の霹靂。
bonさん(以下、b) 私はただ一緒に写っていただけなんですけど(笑)。あるとき、我々のインスタが海外のメディアに取り上げられまして。それをきっかけに、2017年に日本のヤフーニュースでも紹介されたんです。
p そこからはあれよあれよ、とフォロワー数が増えて……。
b 本まで出させてもらって、本当に思いがけないことでしたね。老後にこんな楽しいことがあったのか、と。
好奇心旺盛な二人の デジタル生活とその歴史。
bonponさん夫妻に思いもよらない未来をもたらしたのは、インスタグラム。二人はデジタル化の波をどう乗りこなしてきたのだろう。
b 仕事柄、早い段階で、勉強しなきゃ、とパソコンと小さなプリンターを買ったんです。昔はそういうものが高くて、ソフトも合わせて100万円以上。
p なのに、仕事が忙しくて本人はほとんど家にいなかったものですから、私が主に使ってました。最初はもともと入っていた子ども用のお絵かきソフトから。何度もフリーズさせましたけど、もう、おもしろくって!
b 私は会社でフォトショップなど必要なソフトを使うくらい。でも、ponはウェブ関連に足を踏み入れて、どんどん上達してましたね。
初めて触ったパソコンの虜に。ネットで世界は飛躍的に広がった。
p インターネットにつなげたんです。ISDNという、今から思えばすっごく遅い回線で、夜はつながらなくなるの(笑)。ホームページを作ったりもしましたね。2001年にはGLAYのファンサイトを立ち上げました。
b 小学生だった娘の影響でね。
p そのころ私、40代だったのかな、近所のお母さん友だちの中には、GLAYやパソコンに興味ある人がいなかったし、おばさんが入れそうなファンサイトもなくて。だったら自分で作っちゃおう! と。そしたら、待ってましたという感じで、大勢の方が見つけてくださった。急に世界が広がりましたね。夜な夜なチャットできる友だちが全国にできたんです。大阪で100人くらいのオフ会を開いたこともあります。
b 当時は、そんなことになってるなんて全然知らなくて。子どもと一緒にライブに行く、オフ会もする、とは聞いていたけれど、規模感まではわかっていなかった。まさか100人とは(笑)。
p そんなに人数が増えるとは私も思わなかったんですけどね。その後、ツイッターやフェイスブックのサービスが始まったら、すぐ登録しました。一方、簡単にブログを作れる時代になったので、サイトは閉めました。
b そして、インスタを始めるわけですが、今はパソコンよりスマホですね。
p 写真も住所録も全部スマホの中。なくしたら大変だけど、クラウドに保存してるから、最悪、落としても(笑)
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