何とも味のある、飴色の籐椅子。
「30年ほど前に鎌倉の籐家具専門店でひと目惚れ。4脚買ったうちの1脚をずっと手元に置いています」とショコラさん。
椅子の傷みは座面にくることが多く、こちらも籐の編み座が割れてきてしまった。そこで椅子と同色の茶色のシートクッションを敷いたのが10年前。そろそろ交換したいと思っていた折、目に留まったのがサイズが合わなくなった『ポール・カ』のタイトスカート。よく見ると「幅がクッションと同じくらいかも?」。
思い立ったら行動のショコラさん。スリット部分を開いて、クッションの幅に重ね、上下を縫うとたちまちカバーの出来上がり。北欧風のファブリックの柄が、デンマーク製のライティングビューローともぴったりはまった。
「営業職時代によくはいていたスカートをなかなか手放せなくて。大好きだったスカートを捨てないで済んだ、そのこともうれしいんです」