くらし

愛着のあるカゴは直して使う。【菓子研究家・福田里香さん】

暮らしや家族の記憶とともにある、長く親しんだ〈我が家の道具〉。自分で直してとことん付き合う、実践例の紹介です。
  • 撮影・徳永 彩(KiKi inc.) 文・松本あかね

カゴは使ってこそ生きる“実用” のもの。 最後まで手をかけつつ楽しみたい。

福田里香(ふくだ・りか)さん●菓子研究家。「民藝」への造詣を生かし、現在カゴをプロデュース中。著書に『民芸お菓子』(ディスカバー・ジャパン)。

もう作り手のいない白樺のカゴ、母から譲り受けた籐のカゴ……福田里香さんが大切にしているものの中には、今や簡単には手に入らないものも。けれど、どれも現役で活躍中だ。「もともと実用的なものですし、意外と丈夫。底がダメになるまでは使い続けられるんです」

持ち手が弱ってきたら、手持ちのリボン、時にはグルーガンを使って手早くレスキュー。ポイントを押さえたお直しは、無駄がない上にかわいさが加わって。「手をかけることも楽しみつつ。それがカゴとの付き合い方だと思っています」

麻テープを留め具に。

ポートワインが入っていたノベルティのカゴ。「フランスのものなので、柳製かもしれません」。同素材の留め具が割れてしまったため、麻テープをループ状に結んでみたところ、より使いやすく。

黒リボンで持ち手を補強。

スウェーデンの白樺のカゴは、職人が引退し、これが手に入る最後のもの。擦れてきた持ち手をテープで補強。さらにリボンを渡して一緒に持てば負荷が減る。同じ職人の手になる鍋敷きをチャームに。

ブランケットステッチでぐるり。

’70年代に流行ったカゴは母から。籐の外皮を剥いで編んだ丁寧な作り。持ち手付近の縁が破れてしまったため、麻糸でブランケットステッチを施した。さらにタッセルを絹糸で作り、アクセントに。

・福田さんの道具箱・

カゴのお直しはこれで!

紙紐を編んだ韓国の古いカゴに裁縫道具を。ドライフルーツが入っていた容器の蓋に穴を開け、紐を取り出しやすく。
持ち手の補強にはグルーガンも有効。「百均でも買えます」

『クロワッサン』1018号より

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