人生後半を豊かに過ごすための住まいとはどんなものか。数多くの家の新築やリフォームを手がけてきた建築家の水越美枝子さんと、数年前に自宅マンションをフルリフォームしたエッセイストの岸本葉子さんに話を聞いた。
「家に自分を合わせるのではなく、自分の暮らしに合わせた家に住む。その心地よさを実感しています」という岸本さん。水越さんも、忙しい人にこそ、ストレスなく動けて心から寛げる“自分が主役の居場所”が必要だと話す。
「生活に合った動線や収納。自分好みのインテリア。これらが揃うことで、家は格段に居心地のよい場所になります」
住まいの見直しは、体力や順応性がある60代くらいまでにしておいたほうがいいと話す水越さん。今こそ“自分らしく暮らせる快適な住まい”とは何か、あらためて考えてみよう。