くらし

乾燥悩みに、ゆり根を使った沼口ゆきさんのおやつレシピ。

体のことを考えると、おやつは控えるべきと思いがちだが、きちんと選べばプラスになる。おいしい時間を楽しんで。
  • 撮影・青木和義、黒川ひろみ
沼口ゆき(ぬまぐち・ゆき)さん●料理家。「波よけ通りキッチン」主宰。甘さ控えめで体に優しい食材を使ったレシピ本『台湾のあまいおやつ』が発売中。

「手作りのおやつなら自分で素材を選べる上、砂糖の量を減らせますから、とても体に優しいですね」

と話すのは料理家の沼口ゆきさん。初心者でも手軽に作れ、栄養素が豊富な食材を使った、カロリー控えめのおやつを教えてもらった。

メインの食材として紹介している、ゆり根、寒天、生姜以外の食材も体へのうれしい効果が期待できるという。

「なかでも、小豆は繊維質が豊富なので不足しがちな食物繊維を補えます。ほかにも、みかんはビタミンがとれるので風邪対策におすすめですね」

また、おやつを手作りすることには、心を落ち着かせる効果もある。

「小豆を煮ていると台所に漂うよい匂いに癒やされますし、みかんをたくさんむくと香りによるリラックス効果も」

どのレシピも作りやすいものばかりなので、試してみたい。心和むひとときを味わって。

小豆とゆり根のスイーツスープ

【ゆり根】ゆり根は肌の乾燥対策によいとされ、美肌に欠かせない食材。肌の調子を整え、吹き出物も防いでくれる。また、漢方では肺や喉をうるおす生薬として、咳止めに重宝されている。

乾燥悩みには、ゆり根を食べて、うるおいキープ。

材料(作りやすい分量)】
小豆150g、ゆり根1/2個、水7カップ、きび糖70〜80g、塩ひとつまみ

【作り方】
1.
小豆は洗ってたっぷりの水とともに鍋に入れ、沸騰させ、さらに10分ほど茹でる。湯を捨て、さっと洗い流して渋抜きしたら、新たに分量の水を入れて加熱。沸騰したらアクを取り、豆を指で挟んで簡単につぶれるくらいになるまで、弱火で50分ほど茹でる(小豆水を飲む場合には、ここで茹で汁1カップほどを取り出しておく)。
2.1の鍋に砂糖を3回に分けて入れ、塩を加えてひと煮して火を止める。一度に砂糖を加えると豆がかたくなるので注意。そのまま冷まして全体をなじませる。
3.ゆり根は1枚ずつほぐして洗い、大きいものは縦半分に切ってさっと茹でる。
4.2の小豆を温め、ゆり根を加える。

・調理のポイント・
ゆり根は汚れている部分があればナイフでそぎ取る。

・素材を楽しむアイデア・
砂糖を加えない小豆の茹で汁・小豆水にはポリフェノールが豊富。脂肪の分解・吸収を抑えるので、ダイエット中の人におすすめ。そのまま飲むのが一番効果的だが、塩ひとつまみ、砂糖少々を加えると飲みやすくなる。

『クロワッサン』1013号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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