小島慶子さんに聞いた、夫婦間で守るべきマナー。「お金に関する報・連・相をきっちりするのが夫婦のマナー。」
些細なことで揉めたり、つい大目に見てしまったり。惹かれ合って人生を共にしている夫婦という関係だからこそ、マナーは要るのかもしれません。
文・菅野綾子
「エア離婚という選択をしてみたら、夫を客観的に見られるようになった」
’04年、夫が退職して専業主夫になったのを機に、2人の息子を含む家族4人でオーストラリアに移住した小島慶子さん。現在は彼女が一家の大黒柱として日本とオーストラリアを行き来する“出稼ぎ”生活を送っているが、実は昨年“エア離婚”をしたという。
「15年以上前のある出来事がどうしても許せないという自分の気持ちを夫に率直に話し、結婚が永続的なものであるという前提ではなく、3年後に結論を出すと時間を区切って、離婚したいという意思表示をしました。それに夫が同意したことにより、ようやく気が楽になって、夫のことを客観的に見られるようになってきたんです」
そんな思い切った提案により、夫婦仲は以前よりも良くなったという。
「私がオーストラリアを離れて日本で仕事をしている時は、毎日テレビ電話で会話をしています。それから、特に決めたわけではないのですが、寝る時には必ず“おやすみ”というメッセージを送り合うというのが、自然と夫婦間のルールになってきました」
離れて過ごす時間が長いからこそ、夫婦間のマナーはしっかり守る。
「親しき仲にも当然、礼儀はあります。特に、お金に関することは報・連・相をキッチリするのがマナー。また、私は“恋をしたら死ぬ気で隠せ”と思っています。瀬戸内寂聴先生が『恋は雷』とおっしゃっているように、恋をするなとは言えません。でももし本気でほかに好きな人ができたら、必死に隠してほしい。知らずにいれば、ないも同然ですから。バレるような手抜きをしないことが、最低限の礼儀だと思います」
『クロワッサン』1007号より
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