くらし

【知らないと損するサバイブ術】いま知っておくべきデジタルマナーと新常識。

ますます加速するデジタル社会。SNS上のコミュニケーションから個人情報の守り方まで、いま知っておくべき最新のマナーや常識を紹介。ITジャーナリストの高橋暁子さんに教わります。
  • イラストレーション・三東サイ

最近よく耳にする “エアドロップ痴漢”って?

最近“エアドロップ痴漢”という言葉を耳にした人もいるのでは。

「エアドロップとはAppleのデバイス同士なら簡単にデータの受け渡しができる機能のことです。設定によっては、見ず知らずの人から写真を共有されてしまうことも。最近は、その機能を悪用して電車内でわいせつな写真を不特定多数の人に共有させようとする“エアドロップ痴漢”が多発しています」

被害を受けないために、まずはいまの自分の設定を確認してみて。

「iPhoneなら、設定から〈一般〉→〈AirDrop〉を開きます。“受信しない”もしくは“連絡先のみ”にチェックがついていれば、他人が勝手に写真を共有することができない設定になっているので大丈夫。ちなみに、普段エアドロップを使わないなら、“受信しない”に設定するのが最も安全。もしも、“すべての人”にチェックがついていたらいますぐ設定を変更してください」

万が一、電車内などで見知らぬ人から写真を共有されそうになった場合は、必ず「辞退」を選ぶこと。誤って「受け入れる」を選ぶと、必要のないデータが端末に保存される。

街中の無料Wi-Fiに 気軽に繋がないで。

「カフェや街中で無料のWi-Fiにつなぐときには注意が必要です」

〈セキュリティが保護されていないネットワーク〉と表示されるものは危険。
「鍵マークがついているもの、契約している携帯キャリアのWi-Fiなどは問題ありません。そうでない場合は、悪意あるユーザーによって個人情報を盗み取られる可能性が。どうしてもWi-Fiが必要な場合は、オンラインバンキングやID、パスワードが必要なアクセスはやめ、個人情報が盗み取られないように気をつけてください」

個人情報をもらさないため二段階認証が断然、安心。

アプリで「二段階認証」を選べるなら、迷わず設定すべき。

「二段階認証とは、IDとパスワードの入力のほかに、さらにセキュリティコードの入力が必要な認証システムのことです。別の端末からログインするたびにコード入力が必要となり手間がかかりますが、セキュリティが強化されるため、不正アクセスを防止することができます。ただし、肝心のコードを知られてしまうと、勝手にログインされる可能性があるので、信頼していても絶対他人には教えないで」

高橋暁子(たかはし・あきこ)さん●ITジャーナリスト。LINE、Facebook、InstagramなどのSNSに精通している。『できるゼロからはじめるLINE超入門』ほか著書多数。All Aboutガイドも。

*説明画面写真は「iPhone8」を使用しています。

『クロワッサン』1007号より

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