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かやくごはん【小林カツ代さんの家庭料理のレシピ】

本誌にも度々登場し、家庭料理の奥深さを伝えてくれた小林カツ代さん。受け継ぎたいレシピをその名文句と共に一番弟子・本田明子さんに教わります。

撮影・三東サイ

「調味料には黄金比率がある。覚えておけば、応用も簡単」

「定番の家庭料理には、絶対に失敗しない調味料の組み合わせと比率がある。そのことを教えてくれたのも先生でした」。例えば、具だくさんのかやくごはんは、米2合に対して、酒、醤油が大さじ1、塩は小さじ半分。米の量が倍になれば調味料も倍にする。いたってシンプルだけれど、これが頭に入っていれば、具材をアレンジしても味は保証付き。覚えておきたい黄金比率だ。(料理研究家の本田明子さん)

 

 

冷めてもおいしいから、お弁当にも最適。

かやくごはん

【材料(4人分)】
米2合 調味料[酒大さじ1 塩小さじ½ 醤油大さじ1] 具材[干し椎茸3枚 人参1/2本(80g) ごぼう20cm(80g) こんにゃく1/3枚(80g) 油揚げ1/2枚(15g)] 紅生姜適量 青のり適量

【作り方】
1.
米は洗って、ザルにあけて水気をきる。干し椎茸はカップ1ほどの水(分量外)で戻して軸を取り、細切りにする。戻し汁はとっておく。
2.こんにゃくと人参は2cm長さの細切りにする。ごぼうはささがきにして水でさっと洗う。油揚げは湯洗いしてキュッと絞り、2cm長さの細切りにする。
3.内釜に米を入れて、干し椎茸の戻し汁、調味料を加え、水を足していつもの水加減にする。4.具材をのせ、表面を平らにならして炊く。炊き上がったら、充分蒸らし、底から混ぜて器に盛り、紅生姜を添えて青のりをふる。

【カツ代さんのコツ!】

調味料は炊く直前に加えること。調味料を加えたまま時間が経つと米が締まって、炊き上がりの食感が硬くなる。
調味料は炊く直前に加えること。調味料を加えたまま時間が経つと米が締まって、炊き上がりの食感が硬くなる。
具材をのせたら、指の背を使って平らになるよう均一にならす。
具材をのせたら、指の背を使って平らになるよう均一にならす。
調味料は炊く直前に加えること。調味料を加えたまま時間が経つと米が締まって、炊き上がりの食感が硬くなる。
具材をのせたら、指の背を使って平らになるよう均一にならす。
小林カツ代(こばやし・かつよ)さん●料理家、エッセイスト。1937年、大阪府生まれ。2005年にクモ膜下出血で倒れるまで本誌に度々登場。読者の人気も高かった。’14年逝去、享年76。
小林カツ代(こばやし・かつよ)さん●料理家、エッセイスト。1937年、大阪府生まれ。2005年にクモ膜下出血で倒れるまで本誌に度々登場。読者の人気も高かった。’14年逝去、享年76。
本田明子(ほんだ・あきこ)さん●料理研究家。1962年、東京都生まれ。短大卒業と同時に小林カツ代さんに師事。近著に『一生食べたいカツ代流レシピ』(文春新書)がある。
本田明子(ほんだ・あきこ)さん●料理研究家。1962年、東京都生まれ。短大卒業と同時に小林カツ代さんに師事。近著に『一生食べたいカツ代流レシピ』(文春新書)がある。

『クロワッサン』1005号より

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