くらし

チキンカレーのレシピ【川津幸子さんの定番料理】

「家庭料理の香りと味は、幸福な記憶になる」とは、料理家・小林カツ代さんが生前残した言葉。
家族みんなの記憶に残るひと皿は、特別豪華でなくていい。一見地味でも、ただ“おいしい”だけでいいのです。そのために、定番料理をワンランクアップさせるコツをプロが指南。食卓を囲む笑顔がきっと増えますよ。
  • 撮影・青木和義 文・新田草子

チキンカレー

肉の焦げは大事な旨味。市販のルウでも特別な味に。

「肉をフライパンで焼きつけてから加える、そのひと手間がおいしく作る秘訣。ルウはあれば2種類を混ぜると、味に深みが出ます」

【材料(4人分)】
鶏手羽元12本 玉ねぎ1個 じゃがいも3個 にんにく・しょうが各1かけ A[トマト缶1缶 りんごのすりおろし1/2個分 顆粒スープの素1袋 ローリエ1枚] サラダ油大さじ3 カレールウ5皿分 塩・こしょう各適量 ご飯適量

【作り方】
1.鶏手羽元は骨の脇にハサミで切り込みを入れて開き、塩、こしょうをふる。
2.玉ねぎ、にんにく、しょうがはみじん切りに、じゃがいもは皮をむいて2つに切り、水にさらす。
3.鍋にサラダ油大さじ2を熱してにんにく、しょうがを炒め、玉ねぎを加えて15分ほど炒める。
4.フライパンにサラダ油大さじ1を熱し、1を皮目から入れる。焼き色がついたら裏返して焼き、3に入れる。フライパンの余分な脂を除き、水大さじ2を加えて煮立て、3の鍋に加える。
5.4に水4カップとAを加え、弱火で20分煮る。じゃがいもを加え、さらに5〜6分煮る。
6.火を止めてカレールウを入れて溶かし、再び弱火にかけ、10分煮てこしょうをふる。ご飯を盛った器によそう。

【コツ!】

鶏肉は別のフライパンで調理。焼き色がつくまで動かさないこと。残った焦げも旨味なので、水で煮立て、こそげ落として鍋へ。
「家族が喜ぶから繰り返し作る。20年来の定番もたくさんあります」

川津幸子(かわつゆきこ)さん●福岡県出身。編集者を経て、料理研究家に。「家族や友だちが『おいしい』と言ってくれるから作る回数が増えて、それが自然と定番になっていくんですよね」。今回のラインナップも、「息子からのヒアリングを経て決まりました」。「100文字レシピ」シリーズほか、著書多数。

『クロワッサン』1005号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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