くらし

お母さんの餃子のレシピ【藤井恵さんの定番料理】

「家庭料理の香りと味は、幸福な記憶になる」とは、料理家・小林カツ代さんが生前残した言葉。
家族みんなの記憶に残るひと皿は、特別豪華でなくていい。一見地味でも、ただ“おいしい”だけでいいのです。そのために、定番料理をワンランクアップさせるコツをプロが指南。食卓を囲む笑顔がきっと増えますよ。
  • 撮影・青木和義 文・板倉ミキコ

お母さんの餃子

 「日本一の餃子!」と家族の太鼓判をもらった定番レシピ。

「長女が2〜3歳の頃からいろいろなレシピで作り続け、これだ、と行き着いた配合。『うちの餃子が一番好き』と言ってくれます」

【材料(20個分)】
キャベツ300g 塩小さじ1 豚ひき肉200g A[おろししょうが1かけ分 酒大さじ1 醤油・砂糖各小さじ1 片栗粉・サラダ油・ごま油各大さじ1] 餃子の皮(大)20枚 サラダ油・ごま油各小さじ1 つけだれ[酢・粗びき黒こしょう各適量]

【作り方】
1.キャベツはみじん切りにし、塩をふって混ぜ、しんなりするまで置く。
2.豚ひき肉にAを順に加え、その都度混ぜる。
3.2に水気を軽く絞ったキャベツを加えて混ぜ、20等分する。
4.餃子の皮は重ねたまま、縁を軽く押し伸ばす。皮の縁にぐるりと水をつけ、中央に3をのせて半分に折り、まず皮の縁の中央をくっつける。皮の左右から中心に向かってひだをそれぞれ3つずつ寄せて包む。
5.フライパンにサラダ油を塗り、餃子を並べ、強めの中火にかける。薄く焼き色がついたら水1カップを入れ、蓋をしてそのまま7~8分蒸し焼きにする。
6.ピチピチと音がしてきたら蓋を取って強火にし、ごま油を回し入れてこんがり焼き色をつけたら皿に盛る。つけだれをつけて食べる。

【コツ!】

具は豚肉とキャベツのみ。キャベツの水分を絞りすぎず、ほんの少し水気が残るようにすると豚肉もジューシーに仕上がる。
「全員が好きな味になるまで、作り続けて完成したレシピです」

藤井 恵(ふじいめぐみ)さん●神奈川県川崎市出身。20代の2人の娘の母。家族の元気を作る日々の家庭料理を、実体験を踏まえて提案。「家族がおいしいと言ってくれる定番料理になるまで、とにかく何度も作り続けてきました。一度調味料の配合が決まってしまえば、味の応用もしやすくなるんです」

『クロワッサン』1005号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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