くらし

額一つかけるのもスカーフ選びといっしょ――編集部

1977年創刊、40年以上の歴史がある雑誌『クロワッサン』のバックナンバーから、いまも心に響く「くらしの名言」をお届けする連載。今回は、リビングのインテリア特集から配色の極意に迫りましょう。
  • 文・澁川祐子
1978年8月25日号「リビングルームの色彩学」より

額一つかけるのもスカーフ選びといっしょ――編集部

1978年8月25日号の巻頭特集は、リビングの色使いがテーマ。時代によってインテリアには流行り廃りがあるからなあと思いつつ読んでいたのですが、これがなかなか参考になりました。たとえば、

・狭い空間を広く見せるには壁に明るい色を使う
・手軽に部屋の印象を変えるには、カーテンの色を変える

というように、単なる色使いの提案というより、色の組み合わせを自分なりに考えるためのヒントに力点が置かれています。

基本的な考え方としては、まず基調色を慎重に選ぶ。そして、その色をもとに同一配色、類似配色、反対配色にするかを決める。

壁紙やカーテン、家具をモノトーンでまとめる場合(同一配色)は、小物でアクセントカラーをプラスする。黄色から緑など2〜3色の似た色で統一する場合(類似配色)は、落ち着いた色と明るい色とのバランスに気をつける。対照的な色で組み合わせる場合(反対配色)は、無彩色や透明、メタリックなものを取り入れて余白をつくる。

結局のところ、ファッションのコーディネイトと基本的には同じ。「モノトーンでコーディネートしたら、スカーフやバッグで差し色を加えましょう」なんてよく言われます。だから<額一つかけるのもスカーフ選びといっしょ>なのです。

ただインテリアの場合は、ファッションのようには、そう簡単に取っ替え引っ替えができないのが難点。とはいえあまり気負わず、好きな着こなしを思い描くように、部屋の“住まいこなし”を考えてみるほうが案外、心地いい空間ができあがるかもしれません。

※肩書きは雑誌掲載時のものです。

澁川祐子(しぶかわゆうこ)●食や工芸を中心に執筆、編集。著書に『オムライスの秘密 メロンパンの謎』(新潮文庫)、編著に『スリップウェア』(誠文堂新光社)など。

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