子宮筋腫

原因と特徴

子宮筋腫とは、女性ホルモン(エストロゲン)の影響でできる良性の腫瘍のことです。
筋腫には、粘膜下筋腫、筋層内筋腫、漿膜下(しょうまくか)筋腫の3タイプがあり、粘膜下筋腫は子宮内膜に向かって発達した腫瘍、筋層内筋腫は子宮の筋肉の中で生じた腫瘍、漿膜下筋腫は子宮の外側に向かって発達した腫瘍です。タイプや筋腫の大きさによって症状は異なりますが、経血量の増加や鉄欠乏性貧血、生理痛の悪化などがあらわれます。
また、大きくなった子宮筋腫が膀胱や尿管を圧迫して、頻尿を引き起こす原因になります。筋腫が小さい場合は症状がないこともあり、治療の必要がないケースもありますが、重篤な状態に至るリスクもあるため、ささいな変化にも注意深くなる必要があります。診断は婦人科での問診と超音波検査によって行われます。

治療

治療が不要な場合もありますが、症状が重い場合は、薬物療法の他に、開腹手術や腹腔鏡手術などの外科的手術を行う必要もあります。年齢や症状、妊娠の希望などを考慮して、最適な治療を行うことが大切です。

監修

前田裕輔 (まえだ・ゆうすけ)

グランプロクリニック銀座院長

関西医科大学卒。内科専門医、日本抗加齢医学会専門医。

https://granpro-clinic.com/

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