急性虫垂炎

原因と特徴

急性虫垂炎は、大腸の盲腸の中の虫垂に炎症が起きる病気です。一般的に「盲腸」と呼ばれることも多く、小児から高齢者まで幅広い年齢層において発症します。
その原因は、硬い便の詰まりや虫垂の壁の腫れによる虫垂の閉塞であり、硬い便は食物繊維の少ない食生活が、虫垂壁の腫れはウイルス性胃腸炎などが関わっていると考えられています。
その症状は時間の経過に応じて変化するという特徴があり、最初の自覚症状は、食欲が出ない、吐き気がして気持ち悪い、へその周辺のみぞおち部分が痛いなどです。その後、次第に痛みの場所が右下腹部へ移動し、炎症が腹膜に広がると、高熱が出たり、痛みのために歩行が困難になったりもします。
また、重症化すると虫垂壁が破れる「穿孔(せんこう)性虫垂炎」に至ることもあり、症状が悪化する前に受診することが大切です。

治療

軽度であれば、抗生物質により炎症を抑える治療が行われ、ある程度進行した虫垂炎の場合はお腹を開く「開腹術」や、腹腔鏡を用いた「腹腔鏡下術」などの手術が必要です。

監修

前田裕輔 (まえだ・ゆうすけ)

グランプロクリニック銀座院長

関西医科大学卒。内科専門医、日本抗加齢医学会専門医。

https://granpro-clinic.com/

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