「身に着けるだけで、マダムにも森のパン屋さんにもなれる」。大人がわくわくするエプロンを発表して7年、「エプロン商会」の滝本玲子さん、市村美佳子さんは言う。全国の展示販売会が大人気だが、今年、滝本さんの経営するカフェ『R』(東京・西麻布)内に小さな店を密かにオープン。
「ヴィンテージのチェストひとつだけ、これがお店なの」と笑う滝本さんは、真っ白い麻のエプロン姿がかっこいい。
「でしょ? 実際に身に着けている玲子さんは着こなしの見本帖のよう。こんなふうに、いつでも誰にでも見てもらいたくて」と市村さん。そもそも、エプロン商会のきっかけは市村さんだった。意に染まない仕事で気持ちが落ち込み、何も楽しめない状況に追い込まれたとき──