A.「50歳を過ぎる頃には脳の衰えを徐々に自覚し、55歳頃には多くの人が認知機能の低下を体験します。脳の成長が落ちてくるときがいわゆる『もの忘れ』を発症するゾーン。専門的にはSCD(自覚的認知機能低下)といいます。SCDの人は認知症の一歩手前であるMCI(軽度認知障害)に移行するリスクが高いと言われています。そして認知症は、脳自体に変化が起こることで生じるもの。日常生活が困難になる状態のことを指し、アルツハイマー病はその認知症を引き起こす原因の一つ」(加藤さん)
「今日の朝ご飯なに食べたっけ?」という、時間の経過とともに記憶が曖昧になる状態がSCDであり、「今日ご飯食べたかな?」と、その日にあった出来事が記憶に残らない状態がアルツハイマー病を含む認知症というわけだ。