からだ

【試して納得】夏の日常着にぴったり。透け感と軽やかさが魅力の「かやの服」。

涼しくて洗いやすい夏服が気になる季節。今回は、草木染めのニュアンスを感じる色も魅力の、奈良県の特産品“蚊帳”素材を使った服を紹介します。
  • 撮影・黒川ひろみ 文・板倉ミキコ
かやスモックワイド(紫)とかやパンツ(つるばみ)(Lサイズ)を組み合わせて。

こなれたデザイン、コーディネイトのしやすさ、発色の良さ、安心の素材…。コストパフォーマンスという言葉を、心から実感するアイテムに出会いました。

なんとも心地よい服を展開しているブランド「BAN INOUE」のHPを見ると、奈良県の特産品“蚊帳”素材を使ったリラクゼーションウエアと紹介されています。でも、リラクゼーションウエアと言い切ってしまうにはもったいない、豊富な色、パターンが揃っています。他の服との組み合わせ方や、アクセサリー、靴次第で、お出かけスタイルにも格上げできそうです。

かやフレンチスリーブ(銀ねず)とかやスカートストライプ(ミモザ)。美しい発色に心踊る。

軽やかで美しい発色はまるでパレットのよう。草木染めのようにニュアンスを感じる色には、山吹、つるばみ、銀鼠、ぼたん、桜などと命名されているので、自然を愛で、季節を色で楽しんだ和の視点を感じます。

空気は通すけど蚊を通さない、荒目織の蚊帳素材。最近は布巾としても人気ですが、糸切れを防ぐため、織たての蚊帳は糊付けされているのでパリパリした状態。ぬるま湯に通して糊を落としてから着る、そんなひと手間が必要です。その後は蚊帳素材の真骨頂を感じられます。

じゃぶじゃぶ洗えてすぐ乾き、使うほどにだんだんふんわり風をはらむ柔らかさが生まれるのです。何回か洗うと、ガーゼタオルを着ているみたいな感覚に。年々恐ろしい暑さが続く、日本の夏の日常着にふさわしい素材と言えるでしょう。

織り立てに加工した糊が抜け繊維が絡み合うとふわふわになる。

生地は伸び縮みしないので、服のデザインはどれもゆったりしたフォルムです。ただ、全体をゆったりさせてしまうと、だらしない印象になってしまうのが個人的には心配。リラックスウエアでも、見た目はリラックスしすぎない印象を作るのが好みです。

かやマルチボーダーワイドカーディガン(ネイビー)と、新かやワンピース(墨)の組み合わせ。ワンピースの下にはかやパンツ(つるばみ)をレイヤード。
粗く織った生地は透け感があり、着心地もとても軽やか。

そこで豊富なバリエーションから選んだのが写真のようなコーディネイト。ちょっとシックに見える組み合わせに大満足。普段着としてだけでなく、外食に出かける時にも使えそうな雰囲気も出せました。

付け足しの情報として、もうひとつご報告。写真にはありませんが、今回、蚊帳のペチコートも購入しました。デスクワークの多い私にとって、夏の暑さの中座っていると、太もも周りにじんわりと汗が湧き出します。その状態は結構不快でした。ペチコートが汗トラブルを解消し、絶対活躍してくれるはずと期待を寄せているところです。(ライター  Mikiko)

<商品概要>
■商品名:かやフレンチスリーブ(税込4,104円)
■商品名:かやスモッグワイド(税込5,400円~)
■商品名:かやワイドカーディガン(税込7,560円~)
■商品名:かやスカート(税込7,344円~)
■商品名:かやパンツ(税込7,020円)
■商品名:新かやワンピース(税込6,264円)

■販売:クロワッサンの店

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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