力みと緊張を解放し、本来の呼吸を体得。
森田さんが提唱している呼吸法は、身体の動きに合わせて自然と息が出ていき、吸いたくなる気持ちに合わせて吸うというもの。
「上記の一連の動きをすると、前屈すれば息を吐き出したくなり、身体を元に戻すと吸いたくなります。人間の胴体を一つの容器に例えると、容器が狭くなると息は出ていくし、戻れば息も戻る。これは私たちの身体に備わっている自然の働き。でも緊張や力みが強い人は、前に倒れたときに息が止まったり、息を吸ってしまうのです」
自然呼吸が身につけば、仕事中や家事をしているとき、人と話しているときに息が浅くなったり、無意識に力んでしまう呼吸との違いに気づけるようになるのだ。
「鼻で吸って口で吐きますが、頑張って呼吸しようと思うと力みます。特に吐くときの口に注意。唇を尖らせず、“ふ”と“へ”の間のような脱力した形で吐いて。身体の中心に息が収まる感覚が生まれ、頭がすっきりしてきますよ」