自然な若見えの鍵を握る、大人のツヤ髪のつくり方。
撮影・内田紘倫 スタイリング・佐野友美 文・嶌 陽子 モデル・輝美
なめらかに髪に輝く「天使の輪」。最近、なくなってきたと感じることはないだろうか。
「髪のツヤがなくなるのは老化現象のひとつです」と話すヘアスタイリストの田所幸子さん。
「40代になると、血流が悪くなる、ホルモンバランスが乱れるといったことから、細毛や薄毛になる人も少なくありません。また、髪にうねりが出てくるので、光を反射しない。その結果、ツヤが失われていくのです」
ツヤ髪をつくるのに大事なのは、髪が生える土台、つまり頭皮の血流をよくして潤いを与えることと、毛髪自体を健やかにしていくこと、両方のケアが必要だ。
「若々しく、健康そうに見えるためには、顔だけでも、髪だけでもだめ。髪と顔のツヤが一致していることが大切。これを私は若見えの法則と呼んでいます(下表参照)」
今日から目指していこう。
【髪のツヤと顔のツヤ、若見えの法則】
髪 < 顔 → 疲れて見える
髪 > 顔 → 老けて見える
髪 = 顔 → 若々しく見える
乾かし方を変えるだけで、つややかな髪にぐっと近づく。
1.濡れ髪はタオルでこすらず、たたいて水気をとる。
濡れた髪をいたわる3つのステップ。
ツヤ髪をつくる鍵のひとつは、毛髪の表面をうろこ状に覆っているキューティクル。髪が濡れている時に、最もデリケートで傷みやすい状態になる。
「髪が濡れてキューティクルが開いた状態の時に刺激が加わると、キューティクルがはがれ、毛髪内部のたんぱく質が流れ出してしまいます。できるだけ摩擦を起こさないことが大切です」(田所さん)
無意識にやってしまいがちなのが、シャンプー後のタオルドライの際、髪をゴシゴシこすり合わせて乾かすこと。これだと摩擦が起き、キューティクルが傷んでしまう。頭皮も毛先も、たたくようにして水気をとるのが鉄則だ。
「パッティングすると、効率よく水気がとれて早く乾くというメリットもあります。その分、ドライヤーで乾かす時間が短縮されるので、熱による刺激を与え過ぎずにすむのです」
毎日の習慣であるタオルドライ。少し意識を向けるだけで、きれいな髪に近づけそうだ。
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