妊娠・出産を経て体重が増加。一念発起でトレーニングを開始!
現在、パーソナルトレーニングジムで筋活に励んでいるエッセイストの犬山紙子さん。そのスリムな体形を見た限りトレーニング上級者と思いきや、彼女が筋活を始めたのは、つい半年ほど前とのこと。ここに辿りつくまでは、さまざまな紆余曲折があったそう。
「20歳くらいの頃、今思えばそこまで太っていたわけでもないのに、一日の食事量を1000kcal以下に抑えるという無理なダイエットをして、一瞬は体重が減ったものの、たった3カ月でリバウンドしてしまったことがあるんです。それからは、ボディラインを整えるためにはやっぱり運動が大事!と思うようになりました」
しかしその後、自然と体重が落ち、理想的な体形を長期間キープ。運動の必要性に迫られることはなくなったが、33歳ぐらいから、今度は年齢による身体の変化を感じ始めたという。
「まず、“体重が落ちる”ということがなくなりました。二の腕のたるみを感じるようになったのも、この頃。徐々にTシャツを着るのがしんどくなってきて、夏でもテレビに出るときは二の腕が見える服を着ないようにしていたんです。それくらい悩んでいました」
34歳の時に妊娠。そして出産後、身体の悩みはピークに!
「妊娠中は大好きなお酒をやめていたせいか、急に甘いものが好きになってしまったり、平気で夜中にパスタを食べてしまったり、食欲が一気に増加して体重も13kg増。産後、9kgは自然に戻ったんですけど、残りの4kgが落ちなくて。“授乳するとどんどん痩せるよ”という周りの言葉を信じていたのですが、全然そんなこともなく(笑)。ショックだったのは、妊娠前の服がまったく入らなくなってしまったこと。デニムはもちろん、ワンピースも補整効果のあるインナーを着ないと、ぽっこりお腹が目立ってしまって。さすがになんとかしなくてはと思ったんです」
そんな時、本誌の取材でフィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一さんから運動指導を受けることに。そこで初めて、身体を動かすことの楽しさや、筋肉の重要性を知ったそう。
「学校時代はずっと帰宅部でしたし、私に筋トレなんて続くわけがないと思っていたんです。でも、この時に中野さんに教えていただいたストレッチを、取材後も続けていて、少しずつ身体を動かすことって楽しいなと思えるようになりました。何より響いたのは、“筋肉がないと、将来絶対に介護が必要になる”という中野さんの一言。そこで初めて、筋活の重要性を知りました」