佐伯チズさんから学ぶ、肌が喜ぶ手と指の使い方。
カリスマ美容家・佐伯チズさんが実践する美容の極意は手にあり! 手、指の力で美肌を磨くその作法を伝授してもらいました。
撮影・内田紘倫 ヘア&メイク・高松由香 スタイリング・佐野友美 文・大澤千穂 モデル・樹神
手技の基本“佐伯式福袋マッサージ”。「手に願いを込めながら、包んで、おさえて、引き上げます」
「手は最高の道具」。佐伯さんの美容論を実感できるのが、手の温もりと圧で肌を袋のように包み、活性化する福袋マッサージ。まず両手で頬を包み込んで、肌をおさえる。親指は耳のつけ根へ、それ以外の指は輪郭に沿わせる。
「耳のつけ根にあるのが耳下腺。リンパの流れを促す最高のポイントです」
そのポジションから、斜め上に向けて肌をぐぐーっと引き上げる。
「この時、目と口の周りの輪っか状の筋肉、眼輪筋と口輪筋を持ち上げるつもりで行うと目尻と口角のリフトができます。手のひらから指の腹まですべての面を使い、温もりを伝えながら引き上げましょう」
手の圧と体温をより効果的に伝えるためには、指の形や力加減も意識。
「人差し指、中指、薬指の長さが揃うよう指を曲げると、指の腹の位置が揃って均等な力をかけられます。リンパを流す時は触れる程度、筋肉までほぐしたい時は強めにと、効かせたい部分によって力も強弱をつけてね」
佐伯チズ(さえき・ちず)●美容家。1943年生まれ。外資系化粧品会社を定年退職後、サロン、出版など幅広い分野で活動。近年では、環境や道具を問わないその美容法が海外でも広く注目を集めている。
モデル・ワンピース4万2000円(プレインピープル/プレインピープル青山 TEL:03-6419-0978)
『クロワッサン』986号より
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