【秋鮭ときのこの紙包み焼き】病気予防に、アンチエイジングに。松見早枝子さんの魚菜レシピ。
撮影・黒澤義教 文・今井 恵
【漬けるもの】新鮮な魚は買い逃さず、旨味を引き出す漬け込み保存に。
新鮮ないい魚を見つけたんだけど、今晩は外食予定……。そんな時、松見さんは真空保存を選ぶ。
「真空パック器はネットで1万円ぐらいでした。業務用のフードシーラーバッグ(保存袋)が使えるものがおすすめです。ジッパー付き保存袋を買うより安上がりだし、鮮度もより長く保てます」
真空以外にオイルや塩麹漬けも、冷蔵で1週間ほど保存ができる。
「オイル漬けは先に塩を振り、どちらも出た水気をキッチンペーパーで押さえてから漬けておきます。オイルはガーリックや柚子胡椒、カレー粉で味をつけてもおいしい。どちらも後は焼くだけなので、時短になるのもポイント」
[秋鮭ときのこの紙包み焼き]発酵の旨味が加わり、シンプルだけどおいしい塩麹漬け。
「鮭ときのこでシンプルに作りましたが、薄く切った根菜を入れたりと、冷蔵庫にあるものでアレンジ自由なメニューです。素材から出たスープも滋味深いおいしさ」
【材料(2人分)】
秋鮭2切れ、塩麹大さじ1・1/2、舞茸100g、長ねぎ1/2本、無塩バター15g、すだち1個
【作り方】
1. 秋鮭をバットに並べて表裏に塩麹をまんべんなく塗り、オーブンシートをのせてラップをかけ、冷蔵庫で1時間以上漬ける。
2. 舞茸は食べやすい大きさに手で裂き、長ねぎは5mm幅の斜め切りにする。
3. 30cm大に切ったオーブンシートを2枚用意。真ん中やや下に長ねぎを敷き、1を皮面を下にしてのせる。上に舞茸とちぎったバターをのせ、シートの上半分をかぶせて下と両端の3辺を1cm幅に2回上に折って包み、戻らないよう四隅を下に折りこむ。
4. 220℃に予熱したオーブンで10分ほど焼く。皿にのせ、シートの真ん中にキッチンばさみで小さく十字に切れ込みを入れて開き、半分に切ったすだちを添える。
松見早枝子(まつみ・さえこ)●料理研究家、美と健康をテーマにビューティレシピストとして活躍。しばらく休講していた自身の料理教室「Tronc(トロン)」を12月から再開予定。
『クロワッサン』984号より