「朝、すっきりと目覚めるために最も大切なのは、朝日をあびることです」
と若林理砂さん。それは、光量が非常に強い日の光には、“体内時計”をリセットする働きがあるからだ。
「体内時計とは、日中は活動的になり、日が暮れるにつれて徐々に休息状態に入るという、人の身体に備わる生体リズムのこと。瞳孔から日の光が入ると、覚醒のためのホルモンが分泌されて、体内時計がリセット。新たな一日のリズムを刻み始めます。すると、夜はすみやかに眠れて、次の朝の目覚めがよくなるという好循環。こうして体内時計を整えて、睡眠時にしっかり疲れが取れていることが、気持ちよく起きるための大前提。そのうえで、朝の過ごし方を工夫すると効果的です」
若林さんは、朝日を目覚まし時計代わりに活用するべく、セットした時間になると自動的にカーテンが開く機械を使用。さらに、起きてから行うと目覚めの後押しとなる、いくつかの方法を教えてくれた。
「一つは、常温の飲み物を飲むこと。これは、胃腸を動かして体温を上げるのが目的で、人の身体には体温が上がると目が覚めるという仕組みがあるからです。また、自律神経のうち、リラックスを司る副交感神経ではなく、活動を促す交感神経を優位にするのもポイントに。朝から熱めの湯船に浸かると、その効果が得られます。体温も上がって一石二鳥です」
ほかにもすっきり起きるための一手や心がけがあり、詳しい方法とともに、以下、若林さんがアドバイス。まずは2週間、続けてみると寝覚めのよさが実感できるようになるだろう。