心地よく眠れる部屋へ、すぐできる方法が知りたい。睡眠のスペシャリストに聞きました。
眠りの質をよくするためには、寝室の環境も非常に大事。理想の寝室に必要な条件を専門家の三橋美穂さんに教わりました。
文・斎藤理子 イラストレーション・柿崎サラ
心地よい香りやリラックスできる音は、寝つきをよくするのに有効。
適切な香りや音楽は、スムーズな入眠の助けになる。
「身体がゆるんでリラックスすると副交感神経が優位になるからです。交感神経が優位な緊張状態で気絶のように寝るのと比べると、疲れのとれ方がまったく違います」
香りは、ずっと漂わせておくのではなく、“好きな香りを寝る直前、ほのかに香らせる”が基本。一番簡単な方法はアロマオイルを1滴、ティッシュに含ませ枕元に置くことだ。
「おすすめは、鎮静効果をもたらす酢酸リナリルを35%以上含む“真正ラベンダー”。ラベンダーが苦手なら、オレンジオイルなどをブレンドしても。入眠機能を搭載したディフューザーもいろいろ登場しているので、自分に合ったものをうまく活用して」
音楽をかけるときは小さめのボリュームで。自分がリラックスできる音楽なら、自然に雑念が消えてよく眠れる。
「私自身、以前は無音で寝ていたのですが、最近は、音楽を聴くことでよけいなことを考えずに眠りにつきやすいと感じています。年齢によっても眠りやすさは変化するので、うまく寝つけない人はぜひ試してみてください」
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