睡眠コンサルタントに聞く、快眠のための「布団」の見直しポイント。
快適な環境は決まっているらしい。それを作るにはどうすれば? 上質な眠りに欠かせない、寝具の役割と選び方をおさらいしよう。
撮影・大嶋千尋 文・嶌 陽子 イラストレーション・山本由実
夜中に何度か目が覚めてしまう。朝、すっきりと目覚められない。そんな場合は、もしかすると布団や枕などの寝具に原因があるのかもしれない。
「快眠のためには、適切な寝具を使うことがとても重要です」
そう語るのは、睡眠コンサルタントの友野なおさん。
「たとえば、寝ている身体を支えるマットレスなどの敷き寝具は、年齢による姿勢や体形、体重の変化に応じて見直す必要があります。また、実は寝具自体にも寿命があります。使い続けるうちに、弾力性が落ちたり、素材が傷んだりするからです。枕なら2年ほど、敷き寝具は10年ほどを目安に交換するといいでしょう」
さらに、四季によって気温や湿度が大きく変化する日本では、季節ごとに寝具を変えることも大切だ。
「高温多湿の夏は、熱や湿気を逃してくれる、肌触りがさらっとした素材。寒い冬は保温性の高い素材。衣服と同じように、寝具も上手に“衣替え”する必要があるのです」
さて、ここで下の項目を見てみよう。一つでもチェックが入った人は、今こそ見直しを図るチャンスです。
布団内環境を判断するチェック項目
□朝起きた時に腰が痛い
□夜中に目が覚めやすい
□10年以上、同じ寝具を使っている
□季節に合わせて寝具を変えていない
□朝起きると首、肩が痛い
□いびきをかきやすい
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