こんな症状は早急に病院へ
●一ヶ月以上毎日のように出る人、週に何回か出ている人(慢性じんましん)
●日常的につらい症状で悩まされている人
●ショック症状が出るような場合
どのタイプのじんましんであっても、治療法は共通しているそうです。
「じんましんは、皮膚に赤い盛り上がりができるので、塗り薬で治すものだと思っている人も多いようですが、じんましんに塗り薬は効果がありません。なぜなら、じんましんは、皮膚の表面(表皮)ではなく、その下方(真皮)の変化によって生じるからです。基本的には飲み薬の抗ヒスタミン薬で症状の発現を抑える治療を行います。症状や治療経過により、抗ヒスタミン薬を増やしたり変更したりして治療をします」(石黒さん)
さらに、「慢性じんましんの場合、薬が充分効いて症状がひいた後も、薬を減量しつつ、さらに2〜3カ月は服用を継続することが再発が少ないとされています。当院(東京女子医科大学病院皮膚科)での調査によると、慢性じんましんで治る人では、発症から治癒までに平均2年かかっています」(石黒さん)。
医師の指示に従って薬を正しく服用し、焦らず治療に取り組むことが大切なのですね。
これまでの薬が効かない難治なじんましんについては、最近新しい薬が出てきて、治る希望が出てきたそうです。薬が効かないと感じている人や強い症状が続いている人は、大学病院の皮膚科などで相談してみるといいかもしれません。