【ロカボダイエット】糖質をコントロールするだけで、お腹いっぱい食べても痩せられる。
撮影・清水朝子 文・斎藤理子 メニュー作成、調理、糖質計算、スタイリング・田村つぼみ
ゆるやかに糖質を控えるだけで、おいしいものをお腹いっぱい食べながら健康的に体重が落とせる。そんな夢のような食事療法がロカボダイエット。提唱している山田悟さんに、後藤由紀子さんが理論と実践方法を学び、約1カ月にわたり実際に取り組んでもらった。まずは、基本的なロカボダイエットの考え方を、山田さんに聞いてみた。
後藤由紀子さん(以下、後藤) ロカボは今までの炭水化物抜きや糖質制限といったダイエットとは違うんですか?
山田悟さん(以下、山田) 炭水化物には、糖質と食物繊維が含まれます。このうち血糖値上昇と肥満に関係するのは糖質だけですが、炭水化物抜きはダイエットに役立つ食物繊維も排除して一切の炭水化物を摂らない方法です。糖質制限は、炭水化物の中の糖質だけを制限するものですが、完全に糖質ゼロを目指すものも含まれています。
後藤 ロカボはそうではないんですね。
山田 糖質をゼロにするのではなく、摂りすぎないよう気をつけながらも一定量を摂取するのが特徴です。同時に、脂質やタンパク質もしっかり食べるのがロカボの基本的な考え方です。
白ごはん単品より、チャーハンのほうが、血糖値は上がらない。
糖質だけを摂る単品のごはんより、タンパク質や脂質など他の栄養素と一緒に食べるほうが血糖値の上昇は緩やか。
脂身OK! カロリーは気にしない。
脂質とタンパク質は血糖値上昇のブレーキ。それを積極的に摂るのが基本。赤身肉、ささみの必要なし! 鶏の皮も可。
後藤 脂質も大丈夫だなんて、今までのダイエット法にはなかったことです。
山田 血糖値の急上昇は、肥満はもちろん、糖尿病など生活習慣病につながる大きな原因です。糖質を摂取すると血糖値は上がりますが、脂質やタンパク質は血糖値の上昇を抑える働きがあるので、むしろ積極的に摂らないとだめなんです。特に、朝食時は最も血糖値が上がりやすいので、糖質は20gくらいと控えめにして、脂質やタンパク質をしっかり摂ってほしい。朝食抜きにせず、必ず食べることも重要です。
後藤 朝食はごはんを食べることが多いんですが、それよりおかずをしっかり食べたほうがいいということですね。
山田 ロカボが普通の糖質制限と大きく異なるのは、糖質の摂取量が1食20g以下、一日トータル70g以下にならないようにと下限を決めている点です。
ロカボの食べ方の大前提
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