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Vol.26 トイレが近く排尿時に痛みます。【40歳からのからだ塾WEB版】

  • 文・及川夕子 イラストレーション・小迎裕美子

今回は、女性に多いトイレの悩みについてお伝えします。急にトイレが近くなる、残尿感や排尿時の痛みがある。こんな症状は、膀胱炎の可能性があります。さらに更年期世代の膀胱炎は、少し注意が必要なのです。「膀胱炎かも?」と思ったとき、どう対応したらよいのか。専門医のアドバイスを紹介します。

膀胱炎ってどんな病気? なぜ起こる?

膀胱炎は、女性に多い病気。主な原因は細菌の侵入です。
女性は男性よりも尿道が短く、尿の出口が肛門や腟に近いため、直腸に常在する大腸菌が侵入しやすくなっています。

泌尿器科医師の下稲葉美佐さんによると、通常、尿の通り道(腎臓→尿管→膀胱→尿道)は、無菌の状態に保たれています。体の免疫機能で細菌の侵入を阻止したり、排尿によって細菌を洗い流したりして菌が入らないようにしているわけですが、何らかの原因で膀胱に細菌が侵入し、増殖してしまうと膀胱炎を引き起こします。
セックスが原因になることもあり、膀胱炎は性的活動が盛んな年齢層に多いこともわかっています。

膀胱炎の主な症状を確認しておきましょう。

三大症状は、

  • 急にトイレが近くなる(頻尿)
  • 排尿時の痛み
  • 残尿感 ※通常、発熱は伴いません
簡単な尿検査でほぼ診断がつきます。
上記の症状が続いているなら、まずはかかりつけ医や内科を受診しましょう。

閉経前と閉経後の膀胱炎は、細菌の種類が違ってくる!?

今回、一番お伝えしたいのが次の点です。
実は、膀胱炎と診断されても、閉経前と閉経後では、原因菌(細菌)の種類が異なることがわかってきました(理由はよくわかっていません)。当然、治療に使われる薬も変わってきます。

それぞれの時期に発症する膀胱炎の特徴は以下の通りです。

  • 【閉経前の膀胱炎】
  • 明らかな基礎疾患(生活習慣病など)がなく急性に発症する
  • 原因菌の70%は大腸菌
  • 抗菌薬が効きやすい(通常3日間程度の服用でよい)
  • 【閉経後の膀胱炎】
  • 閉経前の膀胱炎と比較して治癒率が低く再発率が高くなる
  • 大腸菌の割合が減り、抗菌薬が効きにくい耐性菌(薬剤に抵抗性を示す細菌)が多くなる
  • 閉経前の膀胱炎で使用する抗菌薬とファーストチョイスが異なる
  • 閉経前と比較して難治性で再発しやすい

資料提供:下稲葉 美佐さん

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