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Vol.19 肌のかゆみが続いています。【40歳からのからだ塾WEB版】

  • 文・及川夕子 イラストレーション・小迎裕美子
「肌の調子が変わってきた」「ちょっとした刺激で肌がかゆくなる」「肌がかさついてストッキングがひっかかる」といった悩みは、更年期にとても多いのだそうです。ひどくなると、かゆみで夜中に目がさめてしまう人も。
私も更年期世代ですが、年齢を重ねてきて「あれ? 今までと違う……」と、最初に感じたのが“肌のかゆみ”でした。
では、更年期以降、どうやって肌を守っていったらよいのでしょう。
今回は、更年期世代に起こりやすい肌の乾燥やかゆみの対処法について、皮膚科医のアドバイスを紹介します。

更年期、なぜ肌が変わってくるの?

実は、肌の状態とホルモンバランスはとても密接な関係にあります。
「更年期に肌の調子が変わってくる理由の一つは、女性ホルモンが減少に伴い、皮脂腺や汗腺が萎縮してくるからです。汗や皮脂が出にくくなり、水分の少ない角質が体を覆っている状態になります。加えて代謝も落ちてくるために古い角質がはがれにくくなり、乾燥症状がより悪化しやすいのです」と話すのは、皮膚科医の赤須玲子さん。

つまり、更年期には、乾燥した角質が皮膚を覆っているような状態になりやすいということ。この時期のスキンケアを怠ると、乾燥により角質がめくれる→健康なときには何でもなかった化粧品やほこりなどが刺激になってかゆみが起こる→かくと傷ができて皮膚炎を起こす、というように、どんどん悪化して症状が進行してしまいます。

もともと皮脂腺が少ない、足のスネ、肩、腰、太もも、腕などは、特に乾燥しやすい部位。「お腹回りや肩のあたりがかゆくて、ムズムズする」という人は、肌の乾燥が進み始めているサインです。

乾燥しやすい部位

乾燥しやすい部位

皮脂欠乏性湿疹は、もともと皮脂腺が少ないすね、肩、腰、太もも、腕などに出やすい。

女性ホルモン(エストロゲン)と肌の関係をおさらい

  • エストロゲンは、真皮の繊維が細胞に働きかけてコラーゲンやヒアルロン酸の合成を促す
  • エストロゲンは肌のハリや潤いを保つ
  • エストロゲンは紫外線から肌を守る

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