からだ

要注意! 寝不足はメタボリックシンドロームの原因に。

いよいよ「リオ・オリンピック」開幕。熱帯夜の寝苦しさだけでなく、夜ごとの観戦に、寝不足になるのは必至です。

クロワッサン930号(8月10日号)の付録「睡眠ブック」には、大きな反響がありました。
「眠りがこんなに大事なことだとは思わなかった」
「寝具ひとつで睡眠の質が変わり、体調もよくなることがわかった」
「更年期世代はとくに眠りについて真剣に取り組む必要を感じた」
など。。。そして、眠れないことが病気をも引き起こす原因になっていることにも、驚きの声が届けられました。
「不眠と同時に血圧が上がってきました」
「閉経前後から眠れなくなり、コレステロール値や血糖値も少しずつ上がってきています」

誌面でも、図版を用いて解説しましたが、一部誤りがあり、正しい図をあらためてご紹介します。

寝不足とメタボリックシンドロームの関係

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出典・神山潤著「朝起きられない人のねむり学」(新曜社)

解説として、東京ベイ・浦安市川医療センター管理者である、神山潤さんの著書「朝起きられない人のねむり学」から、不眠がもたらす影響について、引用させてもらいました。

「糖尿病は最近日本でも患者が増え、女性の死因の第10位にもなっています。糖尿病は日本の死因の第2、3位である心臓病や脳血管障害の危険を高めるほか、神経、目、腎臓の障害ももたらします。そして肥満はインスリンの働きが悪くなる2型糖尿病の危険を高めます。そして寝不足では太るのでしたし、寝不足も糖尿病になる危険を高めます。つまり寝不足は、肥満を介して糖尿病の危険を高めるのみならず、直接にも糖尿病の危険を高めるのです。睡眠時間が短いことと、血液中の脂肪成分の上昇(高脂血症=脂質異常症)との関連も言われています。
 なお最近メタボリックシンドロームという言葉をよく耳にするのではないでしょうか? 厚生労働省のHPによると「内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか2つ以上をあわせもった状態を、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)といいます。内臓脂肪が過剰にたまっていると、糖尿病や高血圧症、高脂血症といった生活習慣病を併発しやすくなってしまうのです」。メタボリックシンドロームは心臓病や脳血管障害の危険を高めることが問題です。寝不足は肥満、糖尿病、高血圧、高脂血症(=脂質異常症)の危険を高めるのでした。寝不足がメタボリックシンドロームの危険を高めると言えます。」

とくに日本女性は、先進国の中でも群を抜いてショートスリーパーだということがわかっています。その中でも、40、50代女性の睡眠時間は短いのです。自分の健康を守るためにも、よりよく眠るためのヒントをあらためて紹介しておきます。

1、起きたら太陽の光を浴びる
2、タンパク質、ビタミンB群を摂る
3、日中、適度な運動をする
4、寝る前のスマホやパソコンを控える
5、寝る1時間前に、38〜40℃のお風呂に入る
6、寝返りのできる寝具を使う

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