「女性ホルモンと眠りの深〜い関係」
快眠セミナーをレポート!
毎朝、スッキリ目覚めていますか?
会場は東京・六本木ミッドタウンにある「エアウィーヴショップ」。たくさんのマットが展示され、初めて触れてみて、その弾力にびっくり!!! 椅子代わりにベッドに座って、セミナーを聞くことにしました!
講師は、婦人科医師の太田郁子さん、快眠プランナーの長谷川恵美さんです。


なぜ更年期に睡眠障害が起こるの?
印象的だったのは、「更年期は、ジェットコースターが落ちる瞬間のような、過興奮の状態」という太田さんの言葉。
更年期障害とは、閉経に向かって女性ホルモンが上がったり下がったりすることから起こる自律神経失調症。どうき、イライラ、気分のムラ、寝汗をかく、倦怠感などの症状が特徴的。ゆっくり眠れない、中途覚醒が度々起こり何度も起きてしまうなどの睡眠障害も起こりやすく、充分な休養がとれなくなることがあると聞いて、参加した人の中には、「私も更年期だったんですね」「眠れない理由がわかりました」と納得する声があがっていました。
なぜ眠りが大切なのか?
眠りには3つの大切な働きがあります。
・神経・脳の疲れを癒す
・内臓の疲れを癒す
・体の疲れを癒す
「この3つがそろってはじめて体調がリセットされます」と太田さん。
また、眠りにはサイクルがあり、眠りの準備(浅い眠り・体温が下がる)→体の疲れを癒す→内臓の疲れを癒す(深い眠り・エネルギー回復・ホルモン分泌)→神経・脳の疲れを癒す(夢を見る)というサイクルをくり返します。
更年期世代の睡眠には、寝汗をかきやすいなどの影響で中途覚醒しやすい、眠りが浅いという特徴が。その結果、体や脳があまり休めないという状態に陥りがちなのだそうです。
また、長谷川さんからは、「通常、入眠後30分〜1時間ほどでノンレム睡眠に入り、成長ホルモンの分泌がピークに。しかし、睡眠の質が落ちると、成長ホルモンの分泌が低下し、肌の調子が悪い、肥満度や死亡率が上がるといった影響が出てきます」という説明がありました。
そして、意外にも! 睡眠の質には「寝返り」が大事。
人間は一晩に20-30回寝返りをくり返しますが、寝返りができていない人は、目覚めたときに、体が痛い、肩がこる、スッキリしないと感じることが多くなります。
低反発では体が沈んで寝返りがしにくい、硬めのマットレスがよいというお話でした!
目指せ快眠生活! 対処法は?
更年期世代の女性が睡眠の質を上げる方法として、太田さんは
①ホルモン補充療法(減っていく女性ホルモンを補う治療法)
②軽やかな寝返りを取れる環境(寝具の工夫・適度な反発があるものを)
を挙げました。
更年期世代になり睡眠の不調を感じたら、女性ホルモンの低下(変動)が影響している可能性があります。一度、女性ホルモン値を婦人科でみてもらい、必要なアドバイスや治療を受けたいですね。
ただし、婦人科も得意分野はさまざま。更年期の診察経験がある婦人科を受診するのがベターであり、自分自身が更年期やその治療法について正しい知識を身につけておくことも大切だと感じました。
長谷川さんからは生活習慣についてのアドバイスがありました。
スムーズな入眠には、メラトニンという睡眠ホルモンの分泌が重要。
★起床したら太陽の光を浴びる
★日中適度な運動をする
★タンパク質・ビタミンBの摂取
★就寝前の光の刺激を抑える
★就寝時には深部体温を下げる
★寝返りがらくにできる寝具
こうしたことを実践することで、メラトニン分泌を促進することができるそう。
何か一つをとりいれてみて、目覚めのよさを感じたら、もう一つ試してみる。
そんなふうに、生活を工夫してみてください!
セミナーの後、参加者は睡眠研究から生まれたエアウィーヴのマットレスパッド、ピローなどを体験。マットレスの反発の感じや寝心地を、思い思いに試していました。
イベントの模様は、クロワッサン930号の誌面で詳しく紹介しますので、ぜひチェックを!

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