【週末編】日常の何気ない動きでストレッチ。ついでだからできる“のばしぐさ”
カルタ撮影・中島慶子 イラストレーション・犬ん子
【お】おやつはうつ伏せに寝転んで食べる
やり投げ金メダリスト・北口榛花選手のもぐもぐタイム、実はお腹の筋肉(腹直筋)伸ばしにはとても効果的。家でのおやつなら、寝転がって食べると姿勢や腰回りの不調が改善され、骨盤位置も正しくなりまっすぐな体に近づく。
【せ】洗濯物を干す時は、両端を思い切り引っ張る
洗濯物を干す時は、同時に胸の筋肉(大胸筋)のストレッチを。タオルなどの大物は、両端を掴んで思い切り引っ張ってシワを伸ばそう。勢いをつけるのではなく、ギューンと胸を開くようにしっかり伸ばせば、肩こりにも効果的。
【ふ】フローリングワイパーは大きく踏み込んで使う
モップやフローリングワイパーを使った床拭きは、片方の足を前に大きくアグレッシブに踏み込んで行う。もちろん交互に。股関節周りの筋肉(腸腰筋)が伸びることで歩幅が広がって歩きが美しくスムーズになり、転倒防止にも。
【た】台拭きは肘を軸にして腕をワイパーにする
テーブルを拭く際は、布巾を持った手の肘を軸にして前腕を動かす。イメージは車のワイパー。肩の深部の筋肉の腱(回旋筋腱板/かいせんきんけんばん)が伸びて肩の可動域が広がり、五十肩予防に効果てきめん。左右交互に行ってテーブルもピカピカ。
【さ】寂しい時は膝を抱え込んで背中を丸める
センチメンタルなさびしんぼうポーズでもストレッチ。床に座って膝を抱えて背中を丸め、腰の筋肉(脊柱起立筋)を伸ばす。一日中働いている腰の筋肉の疲労が和らいで、気分転換もでき、いつのまにか寂しさもどこかに消える。
【か】かゆい背中は、肘を曲げて反対の手で引いて掻く
背中がかゆい時は、自分の手を孫の手のように使おう。片方の肘を曲げ、反対側の手で肘を掴んで引っ張るようにして届かせて掻けば、背中の筋肉(広背筋、大円筋)が伸ばされ、かゆみだけでなく肩こりや腰痛、首の痛みなども解消。
【も】物が落ちたら脚をクロスさせて前傾して拾う
床に物を落としたらすぐに拾わず、まず脚を交差させる。そのまま前傾して後ろにある脚側の手で拾えば、太もも裏の筋肉(ハムストリングス)がストレッチされ、下半身が柔軟になり腰痛や膝痛の予防にも。おしとやかさはご放念。
【わ】わからない時や困った時は肩をすくめる
肩をすくめる「?」のポーズ、これからの国際社会ではぜひ積極的に行いたいしぐさ。肩甲骨下の筋肉(僧帽筋下部)が伸ばされることで肩の動きがスムーズに。ちなみに欧米に肩こりの人が少なかった理由の一つともいわれているそう。
【あ】足のネイルは、片膝立ちで太ももに上体を預けた姿勢で
素足の季節はフットネイルを塗る機会も多いが、せっかくならふくらはぎの筋肉(ヒラメ筋)が伸びる姿勢で。片膝立ちをしたら上体をもも全体に預けるようにして塗れば、血行が促進され、足の疲労感やむくみ、冷えが改善される。
『クロワッサン』1143号より
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