国生さゆりさん“ごきげんでいるために必要なのは、ストレッチでした”──元気でしなやかな人の健康習慣
撮影・MEGUMI スタイリング・松山沙紀 ヘア&メイク・室岡洋希 文・中嶋茉莉花
“ごきげんでいるために必要なのは、ストレッチでした”
デビューして40年。俳優やタレントとして活躍し続ける国生さゆりさんはもともと陸上選手として大会に出場するほどのスポーツ派。現在58歳とはいえ、身体能力の高さは健在では?
「まさか(笑)。40代後半までは走れましたが、走るとどこかが痛み、フォームが崩れるようになって。更年期の影響で気分にムラが出たりして、走り続けられなくなりました。体形が気になり始めたのもこの頃。以前なら筋トレで不調をカバーできて、走れば体重を落とせましたが、うまくいかず。年齢相応の体になったと観念しました」
そこでトレーナーからアドバイスをもらい、体のゆがみを正し、重心を元の位置に戻すストレッチを始めた。
「指摘されたのは、陸上選手にありがちな足指の丸まり。そのせいで足の裏全体を使えず、体が傾いているというのです。また、アキレス腱や足首は固まり、本来の機能を発揮できていない。さらには、背中の柔軟性が足りず、猫背で、二の腕の太さや腰痛、肩凝りはその代償反応だとも言われました」
ストレッチの主軸は足指を開き、ふくらはぎや背面を伸ばすメニュー。それらを「国生体操」としてメソッド化へ。数年継続するうち姿勢が改善されて背中や二の腕の余計な脂肪も落ち、今は理想の体形を維持しているそう。
「これまでの私は、真面目すぎるところがあり、他人にも自分にも厳しく、常に肩の力が抜けずにいました。歳を重ね、終焉に向かって『どう生きるか』を考える時期でもあるはずなのに、そのままでは息苦しくて。50歳で始めた片づけを機に、難しく考えたり執着することを手放しました。体との向き合い方も同じこと。ハードな運動はやめ、ストレッチで体を解放するようになりました。今は、心身ともにごきげんでいることが最優先。体の声を聞き、その時々に必要なケアで労っています」
毎日やると体が変わる。「国生体操」の一部を紹介
足指をほぐせば一日の疲れも取れる
「足の指が丸まっていて前傾気味だった姿勢も、これで改善」。親指から小指までを曲げて体重をのせ、甲も脛も一緒にストレッチ。
ふだん使わない筋肉を意識的に伸ばす
背中を床につけた“逆さ前屈”は余計な肉がつきやすい背面に効くストレッチ。「きつければ、手をお尻に添えて持ち上げるようにして」
アキレス腱の弾力をキープしたい
「アキレス腱が硬いと足指が使えず、うまく歩けない。元気に歩くために、ふくらはぎを押しながら足首を前後に動かすストレッチを」
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『クロワッサン』1143号より
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