政井マヤさんが語る「もっとオープンに話そう、更年期のこと」
撮影・森山祐子 ヘア&メイク・渡辺みゆき 構成&文・越川典子
その不調、早発性更年期障害でした——HRTに救われて、今があります
38歳の若さで「早発性更年期障害」と診断された政井マヤさん。
「常に疲労感があって起き上がれない。かわいい盛りの子どもたちにイライラして怒ってしまう。仕事は気力で乗り切れても、反動で寝込んでしまうこともしばしば。まるで、自分が自分でないような感覚で……」
人間ドックでも原因は不明。
「家族のためにもっとしてあげたいのに私はなぜできないのか、とずっと自分を責めていました」
ようやく婦人科でホルモン値を測ったのだが、医師から言われたのは、「あら、おばあちゃんくらいのホルモンしかないわよ」のひと言。
「ショックというよりもピンとこなくて。早発性とはいえ、まさか38歳で更年期障害とは、想像もしていませんでしたから」
低用量ピルを処方されたが、体に合わず、漢方薬も変化が感じられなかった。3人の子育てをしつつも、政井さんの不調は続いていた。
「45歳で友人の婦人科医に、『すぐにでもHRTを始めたほうがいい』と、処方されたのが『メノエイドコンビパッチ』でした」
シールを肌にぽんと貼って、政井さん、その効果に驚いた。
「半日ほどで気持ちがふわっとハッピーになって、体も軽くなっていった。何、この変化は!と。数カ月もすると朝感じていた手足のこわばりや、息切れ、肌や髪の乾燥など劇的に良くなっているのを感じたんです」
夫(俳優・前川泰之さん)の理解とサポートに助けられ、不調ながらも幸せな日々だったと思う一方、納得するまで情報を集め、医師に相談できていたら……と悔やむことも。
「一人ひとり正解は違うと思いますが、自分のQOL(生活の質)のために臆せず試してほしいと思います」
48歳になった今、やっとトンネルを抜けられそうな気がしている。
「久しぶりに帰ったメキシコで出合った赤く透明なファイアオパールに魅せられて、この夕日のような輝きで日本の女性を元気づけたり、産地メキシコの女性支援につなげたりしたいと夢見ています」
政井さんを支える3つのもの
『クロワッサン』1127号より
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