股関節をいたわる日常の姿勢、具体例でお伝えします
いつもの姿勢の悪いクセが、股関節の不調を引き起こす原因に。股関節を痛める姿勢とやさしい姿勢を改めて確認してみましょう。
イラストレーション・ながしまひろみ 構成&文・長谷川未緒
「習慣的に正しい座り方や立ち方をしていれば股関節は長持ちしますが、悪い姿勢を続けて痛めてしまうと、日常の動作が制限され、健康寿命にも影響を及ぼします」と語るのは、姿勢治療家の仲野孝明さんだ。
股関節をいたわる正しい姿勢の基本は、背筋を伸ばして骨盤を起こすこと。その姿勢がつらい人は、すでに痛めている場合もあるため専門医に相談を。
また、いくら良い姿勢でも座りっぱなしは股関節に負担がかかるので、1時間に1回は立って。NG例の姿勢を改め、OK例の姿勢を心がけることで、股関節の健康を保とう。
背筋を伸ばす簡単な方法は?
背筋を伸ばしてと言われても、どうしたらいいのかわからない人もいるはず。そこでおすすめしたいのが次の動作。骨格が自然と正しい位置におさまり、ラクに背筋を伸ばすことができる。
起きるとき
睡眠中に固まっていた股関節を突然曲げると負担に。椎間板も痛めるため腰痛の人は特に注意。
体を横向きにし、手で体を支えながら足を下ろせば、股関節に急に体重がかからなくて済む。
顔を洗うとき
背中や腰の筋肉がつっぱり、骨盤の位置が悪く、股関節もうまく使えないため、痛めることに。
足の付け根から体を倒して膝もゆるめることで、痛めにくくなる。足を軽く開くと、さらにラク。
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