体に負担をかけ過ぎない“食べ疲れない”カレーおすすめ3選
撮影・文 藤井存希
その1 油と塩にこだわった日本人向けのインドカレー。
カレーが“究極の健康食”と言われる理由は、スパイスの力で体が温まるのはもちろん、ターメリックやクミンなどのスパイスが抗酸化作用や肝機能の向上、コレステロール値の低下などに役立つとされているから。
近年、この健康食ブームも手伝い、スリランカ系、インド系、大阪発など、多様なカレー店が誕生しています。が、バターや油の重さ、ホールスパイスのクセなどで、食べ疲れてしまう人も多いようです。
「要因は、酸化した油と塩分過多を感じてしまうからでしょう」と話すのは、新宿でスタートした間借りカレー店が人気となり、2024年に東京・学芸大学に自身の店をオープンした「SPICE HUT(スパイスハット)」のオーナー、小林二郎さん。
店のコンセプトは、毎日食べられるカレー”Everyday Meal”。インドカレーをベースに、油と塩にこだわった、化学調味料不使用のカレーが自慢。
「一般的なカレーは油をたくさん使うため、塩味を感じづらく、どうしても塩を多く加えます。油と塩、どちらもカレーを作る上での大事な要素なのですが、SPICE HUTでは、抗酸化成分を多く含む米油を100%使用することで酸化しにくく、サラサラとした味わいに仕上げています。油分と塩分の使用量を常に意識しながら、独自の調理法でしっかりコクを出しているので、健康に良いのはもちろん、満足感も感じてもらえると思います」
体調や気分に合わせてセレクトできる3種のカレー
カレーは全部で3種類あり、体調や気分に合わせて選ぶことができます。
疲れた時や飲み過ぎた時、胃の調子を整えたい時などにおすすめの「リカバリーレモンチキン」、元気チャージやワークアウトの前後に食べたい「リチャージポークマサラ」、気分転換やスッキリと気持ちを落ち着かせたい時にぴったりの「リフレッシュベジタブル」と、飽きのこないラインナップです。
夜は「レンズ豆のスパイスサラダ」「カレー屋のスジ煮」「チキンピクルス」など、1皿500円のおつまみメニューも充実。ミニカレーでしめるという“スパイス飲み”も叶うので、昼夜問わずカラダとココロに寄り添ってくれるのも嬉しいですね。
スパイスハット
住所:東京都目黒区鷹番2-19-20 ベルツリ2F
TEL:03-6303-3371
営業時間:11時30分〜15時、18時〜21時
定休日:水曜
その2 脂質ほぼゼロ!夜も罪悪感なく食べられるレトルトカレー。
脂質カットにとことんこだわったブランド「Noilly(ノイリー)」が手掛ける「夜中でも食べたいカレー」は、具沢山で十分な満腹感が得られるのに脂質97%カットという凄腕カレー。
一般的なカレーに含まれる脂質は、100g中30g程度のところ(ノイリー調べ)、こちらのカレーは100g中、グリーンカレーが0.2g、根菜カレーが0.3g、きのこカレーが0.5gと、脂質1%未満を実現しています。
極限まで脂質をカットしつつもボリューム感を兼ね備えたレトルトカレーは、タレントの望月理恵さん、料理研究家の尾身奈美枝さん、栄養士の石黒裕紀さんが約2年かけて開発したもの。優れた栄養価はそのままに、切り方などを工夫して食べ応えをもたせ、プロならではのスパイス配合と煮込み方でコクをプラスしているそうです。
ほかに、舞茸やマッシュルーム、エリンギなど異なる食感が楽しい「きのこカレー」は、カロリーなんと88kcal。
レンコンやクワイなど盛りだくさんの具材と、山椒がアクセントの風味豊かな和風カレー「夜中でも食べたい根菜カレー」はカロリー108kcalと、その名のとおり夜遅くでも食べたいカレーです。
その3 カカオを活かした低カロリー&コク深カレー。
ヘルシーなレトルトカレーの中でも、“コク”にこだわっているのが京都発「GOOD NATURE MARKET」が手掛ける「GOOD CACAO」シリーズのカカオカレー。香味たっぷりのカカオハスク(カカオ豆の皮)を加えることで、独自の香り高いコクが感じられ、低カロリーでも大満足。
カカオのコクを生かしたカレーは現在9種類発売されており、個人的に気に入ったのは、とうもろこしをふんだんに使用した「とうもろこしのまろやかカカオカレー」。具がゴロゴロタイプではないのですが、とうもろこしの甘みに数種のスパイスが合わさり、まるでポタージュのような、辛さ控えめのカレーです。
また、「GOOD CACAO」シリーズでは、コスタリカ農園で栽培から乾燥、発酵方法まで監修したオリジナルカカオを使用。通常廃棄されてしまうカカオハスクの活用も、SDGsな取り組みに一役買います。カラダにも環境にも優しいレトルトカレー、新たな選択肢として注目です。
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