良かれと思い込んで続けている「体にいい食事」、見直してみませんか?
イラストレーション・堀 道弘 文・一寸木芳枝
朝と昼に野菜を食べられない日は、夜に野菜の食べだめをしている
1回で1日分は摂りにくい、慢性的な野菜不足の心配が
「1日の野菜の必要摂取量は350g。それもピーマンやトマトなどの緑黄色野菜は120g以上、それ以外はナスやきゅうり、白菜や大根などの淡色野菜で摂るのが理想。この量は、おそらく1回では摂りきれないと思います。毎食必ず“野菜を食べる”と意識して、1食に120g以上必要、と覚えておきましょう。野菜のおかずを作り置きしておくのもおすすめです。ちなみに、毎日必ず摂りたい食品としては、食物繊維が豊富なきのこ類と海藻類、ビタミンCが豊富なイモ類。ただ、さつまいもは糖質が過多のため、1日約5cm程度までです。焼きいもは1本を3人で分けるくらいのイメージで」
毎日の食事は、いつも野菜から食べている
ベジファーストは、食べてから10分以上置かないと意味がない
「“ベジファースト”=『野菜を先に食べれば血糖値が上がらない』と思われがちですが、実は『野菜を食べてから10〜15分後に次のものを食べると血糖値は上がらない』が本当のところ。ですから、野菜を一口食べてすぐに肉やご飯を食べていたら、ベジファーストの効果はなし。結局、ゆっくり食べなければ、お腹の中で一緒になってしまうので意味がありません。実は1品ずつ供されるコース料理は、非常に体に優しい構成になっているんですよ」
自炊できないときは、野菜の惣菜や野菜ジュースをよく買っている
糖分と保存料に注意、シンプルな調理法のものを選んで
「惣菜を上手に利用して、できるだけ野菜を摂ることはとてもよいと思います。ただし、市販のものは日持ちさせるために添加物が多く入っていたり、尿酸値を上げる原因にもなる果糖ブドウ糖液糖がたっぷり使われていることも。市販品なら蒸し野菜やサラダなど、味付けがされていないものを選び、調味料は添付されているものを避け、塩などに替えて。また、野菜ジュースは果汁が入っていないかどうかを確認し、野菜100%のものを選びましょう」
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