次に行く温泉は、ここ! 美肌が叶い、心もうるおう。【通がおすすめ、美肌の湯。】
撮影・黒川ひろみ、小川朋央 監修・石井宏子 文・長谷川未緒
10の泉質と 4つの美肌効果
【すべすべ】炭酸水素塩泉
石鹼のような働きで、肌の汚れや古い角質を落とす。
【しっとり】硫酸塩泉、塩化物泉
肌表面をうるおいで満たし、薄いベールのように包む。
【血色感】硫黄泉、二酸化炭素泉
毛細血管を拡張させ、体や肌の血行を促進する。
【ハリ・弾力】酸性泉、含ヨウ素泉、含鉄泉、放射能泉、単純温泉
肌に活力を与え、自律神経やホルモンバランスを整える。
体の芯から温まり、血の巡りがよくなる温泉。家庭のお風呂に比べてその持続性の長さ、深さが圧倒的に違うため、美肌効果も抜群と語るのは、温泉ビューティ研究家の石井宏子さんだ。
「温めるだけではなく、温泉には、さまざまな美容的特徴があります。たとえば炭酸水素塩泉は、重曹と塩を含むため肌の汚れを落としてくれるクレンジングの湯。硫酸塩泉は肌に温泉の水分を補給、塩化物泉は肌の上で塩被膜となり熱や水分を逃げにくくしてくれるので、どちらも肌をしっとり保湿する作用が期待できます。温泉は、地球がくれた天然のビューティツールなんですよ」
温泉の泉質は10分類だが、いくつもミックスされている湯もあれば、ひとつに特化した湯も。同じ泉質の湯でも、成分の配合が違ったり、また、泉質に入るほどではないが美容効果のある成分を含有していたりと、自然のものだけあって千差万別だ。
「こんな肌になりたいな、という視点で、お湯重視の温泉選びもいいですね。化粧水に全身浸かる気持ちで、美肌の湯を楽しんでください」
群馬、箱根、熱海の計4軒の宿に石井さんに同行してもらい、立ち寄りスポットも教えてもらった。
広告