尿もれ、頻尿、膀胱炎…気になる尿トラブルをセルフケアで改善。
撮影・中島慶子 スタイリング・白男川清美 ヘア&メイク・遠藤芹菜 モデル・nozomi イラストレーション・竹井晴日 文・辻さゆり
日頃のケアで整える。
「年齢を重ねるとお肌だけではなく陰部も乾燥します。それは、女性ホルモンの低下によってバリア機能がなくなるから。細菌も入り込みやすくなり、かゆみや膣炎、膀胱炎になりやすい」と佐藤さん。
「体を洗うソープでは刺激が強すぎるため、陰部は必ず専用のソープを泡立ててやさしく洗い、クリームやオイルで保湿してください」
また、気温が下がる季節は、膀胱を刺激して尿意を催しやすくなる冷え対策も重要だ。
「薄手の腹巻きパンツはおすすめです。靴下は夏も履き、レッグウォーマーなどで足首を冷やさないようにするのもおすすめです」
頻尿は睡眠の質とも関係するため、自律神経を整えるアロマオイルや、適度な運動でストレスをコントロールするなど、睡眠の質を高める方法も有効だ。
尿もれや頻尿が気になる人の中には、外出中は生理用のナプキンを使うという人もいるが……。
「やはり専用の吸水パッドを使ったほうがいいですね。使うのをためらう人は多いと思いますが、こまめに取りかえれば蒸れませんし、ストレスなく使えます」
フェムケア
大切な場所だからこそ、繊細な扱いと、丁寧なケアを。
フェムゾーンは、専用のソープで。
泡やジェルがデリケートゾーンの汚れを包み込んで落とす。
お風呂の後は、顔同様に保湿を。
ムレや不快感、ニオイが気になったら、デリケートゾーンにシュッとスプレー。芳香蒸留水の保湿成分が潤いを与えてくれる。
トイレで拭く時はこすらず、押さえる。
おしっこは、トイレットペーパーでポンポンとやさしく押さえて拭く。ビデやこするのは、かえって乾燥したり雑菌が入るので避けて。大便は紙を後ろにずらして拭く。温水洗浄便座を使うなら、最弱の水量で短時間で。
温活
尿トラブルにつながりやすい「冷え」対策を習慣にする。
膀胱を温めるためカイロは尾骨に貼る。
冷えると膀胱が刺激されて尿意を催しやすくなる。カイロを使って温めるなら、膀胱の位置に貼ること。体の前に貼るなら恥骨のあたり、後ろに貼るなら尾骨のあたりが目安。お風呂に入るのも効果的。シャワーだけでなく、できるだけ年じゅう湯槽に浸かって。
パンツ型の腹巻きなら洋服に響かない。
保温・保湿に優れたシルク100%のパンツ型の腹巻き。3D断裁でストレスフリーの穿き心地。防寒対策にはもちろん、夏の冷房対策も。
温かい飲みものや根菜類をとり、体の中から温める。
生姜をはじめとした根菜類や蜂蜜など、体を温める食材を積極的にとろう。ついつい冷たい飲みものを飲みたくなるが、なるべく常温か温めて飲むほうが頻尿が気になる人には安心だ。
自律神経
更年期になると乱れやすい自律神経を整える。
膀胱は自律神経が司る。 睡眠の質を整えて。
ラベンダーやカモミールローマンなどの心安らぐ香りに包まれて、深い眠りに誘うオーガニックのアロマブレンド。枕やシーツなどの寝具や、寝室の空間にシュッと一吹き。
カフェインやアルコールは控えめに。
膀胱を刺激し、利尿作用もあるカフェインやアルコールは、ストレスにならない程度に控えめに。尿は水分摂取のバロメーターにもなる。尿が濃くなるのは水分が足りていないサイン。時には自分の尿を確認することも大切だ。
適度な運動でストレスを発散!
運動は必要だが、ランニングや筋トレは体に圧や負荷がかかる。圧をかけることなくインナーマッスルを鍛えるヨガやピラティスなどのエクササイズ、体を温める散歩やストレッチがおすすめ。
◎向いている運動
・ 散歩
・ ヨガ
・ ストレッチ
◎負担になる運動
・ 激しい筋トレ
・ ランニング
\専用アイテムを上手に使ってみよう!/
(吸水ショーツ)
安心感と軽快さの両方を叶える。
約60mlの液体を吸水。7層構造でありながら、スリムで軽やかな穿き心地。消臭・抗菌防臭機能付きで衛生的。
普段と変わらない着用感が魅力。
10〜13ml程度の吸水力を持つショーツ。肌当たりの優しさを重視し、オーガニックコットン95%の生地を使用。
(吸水パッド)
オーガニックコットンの使い捨てタイプ。
4層構造で尿もれ、ニオイをロック。トップシートはオーガニックコットン100%。
ショーツにプラスして使う布製のパッド。
吸水量は最大35ml。洗って繰り返し使用できる日本製のショーツパッド。羽をショーツのマチ部分を包むように折り、ゴムに通す。
トップス9,500円、タンクトップ7,500円、ジョガーパンツ1万2800円(以上ルルレモン TEL.0800・080・4090)
『クロワッサン』1104号より
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