「女性ホルモンは、1カ月の月経周期の中でも分泌量が増えたり減ったり、波のようにゆれ動いています。一生涯を見ても、初潮から思春期、閉経まで、女性ホルモン自体の量も大きく変動。特に閉経前後でガクンと減少するために、その時期は心身ともにさまざまなトラブルが生じやすくなります」と、婦人科医の松村圭子さん。
その一生における女性ホルモンの分泌量の変化をわかりやすくしたのが下のグラフ。初潮から思春期にかけて上昇し、性成熟期にピークとなり、以降は下降線をたどり、閉経する更年期を経て分泌がほぼゼロになり、老年期を迎える。
「ライフステージごとに女性の体は変化し、人によって程度の差はあるものの現れる不調も変化します。自分の体調を自己管理するためにも、今自分がどの波の位置にいるかを知っておいたほうがいいと思います」